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読むことは受け身ではない!

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「読む」という行為は、受け身な行為ではない。非常にクリエイティブです!というお話を書いていきます。
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#読書感想文

【文庫】井筒俊彦『ロシア的人間』は今年一番のグッドワーク

今月の新刊文庫の売り場で、 感激することがありました。 こんな仕事をする文庫編集者が いる…

【無気力な読書】つげ義春、杉浦日向子がくれるのは現実逃避ファンタジー?

読書によって 無力、無気力を楽しみたい。 そんな時ってないですか? 普通は、読書によって …

ファスト読書「10秒で名著!源氏物語・編」?

源氏物語はなぜこんなに 長い年月、読まれてきたのか? ずっと疑問でした。 イケメンがやたら…

【読書記録】6月本大賞は古市憲寿『10分で名著』でした。

6月1日 池田晶子『14歳の君へ』 14歳向けの哲学書。 52歳のおじさんにちょうどいい(笑)。 モ…

【学習】勉強とは、ノリが悪い人になること。

勉強をすると、どんな良いことが あるんだろう? 数学の公式を使えるようになる。 徳川15代将…

梅雨の文庫フェアはいかがですか?

また、夏の文庫フェアがやってくる。 ほぼ同時期に、 新潮文庫、カドカワ文庫、 集英社文庫が…

読書は、覚醒か?陶酔か?

私は酔うのが苦手だ。 酔うのが気持ちいい状態だと 思ったことがない。 いつも覚めていたいと願う。 でも、タイプ的には クールではない。 多量な感情をどうコントロールするか そのことで頭がいっぱいだ(笑)。 酔いたくない。 酔うのはみっともないと思う。 だから、サッカー観戦の 暴力性を疎んできた。 だから、コンサートの 歓声を醜いと思ってきた。 お酒も、やっと禁酒に成功した。 居心地の悪い忘年会などからは おさらば、だ。 でも、たまに来る。 ずっと酔わないでいる不安! 醒

【読書日記】やはりロシアからは目が離せない。

3月1日 川上未映子対話集 『六つの星星』 川上未映子がまだ作家デビューして 大ブレイクす…

【作品論】作家の私生活やプロフィールは無用?必要?

「作品と作家は独立した別ものだ」 「作品は作家の私生活とは関係ない」 まだ20代だった頃、 …

クリスマスのエッセイなら、やっぱり向田邦子のコレ?

クリスマスに打って付けの エッセイがあります。 毎年読み返したくなる。 向田邦子「チーコと…

【読書】奇書はお好きですか?オススメは『破獄』?

「奇書」と呼ばれる本がありますね。 私は不幸にして、 奇書の喜びを今まで知らず、 読まずぎ…

【読書日記】12月はアタリの月。川上未映子絶賛『子どものための哲学対話』は◎

12月はどんな本を読み齧ってきたのか? 振り返ってみたいと思います。 1冊最後まで読んだと言…

【承認欲求】人に必要とされることが大切、というのは本当か?

明けましておめでとうございます。 最近ハマっている本があります。 作家の川上未映子がテレ…

【創作】なぜ大島弓子の猫エッセイは胃もたれしないのか?

コミックエッセイでは、 飼ってる猫や犬、 家族やパートナー、 ハマってる宝塚や山登り、 はたまた、自分の婚活活動など、 色んな事が書かれますよね。 私も編集としては、 猫が好きで、 何冊も猫マンガを依頼したり 伴走させてもらいました。 そんな作品のなかで、 素晴らしい作品には共通項が ある気がしました。 愛情はもちろんですが、 愛する自分をどこかで 冷ややかに見つめる 強い理性というか客観力が 必ず、同時にあることですね。 たとえば、 大島弓子先生の猫エッセイ 『グー