キッチンカーと神社
お正月に、僕の守護神の不動明王と近くの神社に初詣に行ってきました。この山奥の不便な場所にある不動明王は母から僕の守り神だと聞いています。
僕が変な道にそれそうになると母はわざわざ何時間もかけて、お祈りに行っていたと、聞かされて驚いたことがあります。昔この不動明王は奈良の山奥に祀られていたのですが、藤田男爵(藤田観光や同和鉱業の創設者)が現在の場所に移築したらしいですが奈良の前の村は、その後逼塞したそうです。
その不動明王は戦後日本で大成功した数名の事業家も此処に願を掛けに毎月訪問して心を引き締めていたと聞いた事があります。さて不動明王の帰り道にある神社に訪れたのですが、昔並んでいた屋台は影を潜めキッチンカーが並んでいるではありませんか。確かに屋台の設営・撤去手間も省けるし神官が進んでいるのか、様変わりです。コロナ渦のあと急激に増えたキッチンカー。境内にまで進出するとは、時代の速い流れを感じずには居られません。
僕の所にもキッチンカーでタイ料理を売りたいと言う方が、お越しになります。ですがタイ料理の主力商品の炒め物が提供出来ないキッチンカーには無理があります。やはり湯煎やグリル等で提供できる一般的な商品やベビーカステラやクレープ等のスイーツの方が向いていると考えています。クワンチャイで店を出す気はありませんが別ブランドでマッサマンカレーや自家製マンゴやグアバのジェラートを使用したラッシーは上手くいくと思います。
むかし、新地のホステスさんに『パパが正月に神社で屋台を出すので手伝ってくれ』と頼まれ、フーテンの寅さんがやっていたテキヤはどんなもんだろうと興味本位でお手伝いした事があります。お父さんは、まさにテキヤというかヤクザというか、怖そうな人でしたので3が日の勤務で終了しました。今のキッチンカーは堅気の人がやっているのでしょうが、良い場所を抑えるには、ミカジメ料を要求される事もありそうで慎重に対応したいものです。