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オールドメデイアは生まれ変われるか? 

今は取り壊されてしまったが、大阪福島にあったホテルプラザ社長で、その朝日放送社長、住友銀行頭取を歴任された鈴木剛さんは、文化人であり、我々庶民の立場に立って仕事をされた人格者であった。鈴木剛さんが関西チャーチル会(絵画好きの財界人の会)の会長だった事もあり、僕も絵心があったので鈴木さんにホテルプラザに会いに行って、様々なお話を拝聴した。
朝日新聞創設者の村山龍平さんとも懇意だったらしく、東灘区にある村山宅(香雪美術館も併設されていた邸宅)に書類を届けさせられた事もある。

鈴木剛さんは、ホテルプラザの社長時代は、時間があればホテルのフロントに立ちお客様を迎えられていた。腰の低い素朴な財界人だった。現下の朝日放送、朝日新聞を含めたメデイアの凋落と信用喪失にどの様なご意見をお持ちだろう。兵庫県の斎藤知事失職にいたる、メデイアの異常な偏向報道や再選を果たした理由を、NETのデマだと嘯く新聞社や民放各テレビ局員のNETに対する誹謗中傷と庶民の信頼失墜を招く傲慢さをどう感じられるだろう。

情報ツールとして社会規範を守る木鐸としての新聞、テレビは鈴木剛さんの時代には、それなりの卓見と矜持もあり価値があった。しかし時代と共にメデイアの意義も意味も変遷する中で、安価な国家からの電波使用料(年間各局の売上の0.1%程度)の既得権益に縋り付き、バラエテイ番組とTVショッピングを垂れ流し、既存旧勢力のエセ広報機関に堕落している姿は悲惨だ。

挙句の果てに、「NETを取り締まるべきだ」とおっしゃる間抜けなアナウンサーや御用評論家も出る始末。時代は急激に進歩している。丁度、商品を並べて信用のみで胡坐をかき、マーチャンダイジング力を持たずに殿様商売していた百貨店の殆どが専門店やコンビニに淘汰された様に、特色のない調査能力もない、魅力のないオールドメデイア=百貨店 は倒産して姿を消し専門チャンネル=専門店 NET=コンビニ に置き換わってしまうんだろう。

バンカーとして戦後日本経済を支えた三井住友銀行頭取だったシビアで先の見えた鈴木剛さんなら腐りきったオールドメデイアは解体して、馬鹿なスタッフは懲戒解雇。専門チャンネル5社(TVショッピング・スポーツチャンネル・バライエテイチャンネル・政治チャンネル・朝まで生チャンネル)とNET局に集約するだろう。「長谷川君なあオールドメデイアは馬鹿だなあ。一番時代に敏感な筈が一番時代に取り残されちょるぞ」と怒り心頭だろう。

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