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ベジタリアングリーンカレー

パリオリンピック選手村のビーガン料理は悪評だったが、美味しいビーガン料理、ベジタリアン料理を求めている人々は間違いなく増加している。古くは日本の精進料理から現代のソイミート(旨味を出すのに動物由来の化学調味料を使用する事は論外だが)迄、様々な野菜由来の料理が世界中で進化してきている。日本でもイスラム系の旅行者も増えているので今後も安定的にベジタリアン料理市場は現在の5%から15%位迄3倍位増加して行くだろう。

僕は人種のるつぼであるアメリカ在住20年以上の間に、様々な人々と交流して来た。当然ながら様々なホームパーテイにも招かれた。そこで体験したことは常に1~2割の比率でベジタリアンの人々が居た事だ。Tボーンステーキをむしゃぼる典型的なアメリカンがいる反面、宗教的理由も含めて動物系の食品や根菜系の食品を一切食べない人々に遭遇したことは驚きだった。

その体験も踏まえ、クワンチャイでは創業当初から、ベジタリアンメニューを準備して来た。例えば市販のタイから輸入するグリーンカレーのルーには
鶏ガラスープやナンプラー(たたみ鰯の内臓を発酵させた醤油 魚醤)が含まれているので、ベジタリアン対応は無理だ。そこで旨味つくりには化学調味料由来の素材を排除したポルチーニ茸や、塩麹を使用して対応している。

その他、ベジタリアン対応としてはソムタム、パッタイ、京麩のステーキ、豆腐と蒟蒻のタイバジル炒め(ガパオ)、ココナッツミルクを使ったパクチーのジェラート等 フルコースの料理が提供できる。これは以前トルコのエルドアン大統領ご一行1へのベジタリアンメニュー提供経験が生きている。

ベジタリアン、ビーガン料理の提供はお客様の宗教的理由、体質的理由もありタイ料理とは言え一切の妥協が許されない。お客様の心に寄り添い、『美味しかった』と言われるお料理を提供すべく心を引き締め準備している。

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