気付きを与えてくれた怪我
昨年末から毎日トムヤンクンの仕込みに追われています
世界無形文化遺産に昨年12月4日に選ばれたタイ料理トムヤンクン
辛い料理が苦手な友人にも母にも飲んでもらえるか考えていた矢先でした
冬場になると、毎年の様に古傷の右足親指が痛みます
20年前 タイ料理クワンチャイを創業する前に負った痛ーい怪我
フランス料理ロブスタービスクを仕込むのに
まな板の上の海老と伊勢海老の殻を包丁で思い切り叩いていた、その刹那
15㎏のまな板が僕の右足に落下 衝撃が走り目の前に星が飛びました
そのまま作業を続けていると足がどんどん腫れて来ます
翌朝、右足が象の足の様に腫れあがり
遂に痛みに強いと、変に自負していた不肖僕も我慢が出来ず
翌朝 母が世話になった形成外科病院に左足で車を運転して行きました
先生が居られ、即日救急車で来なかった僕に呆れて、直ぐにレントゲン照射
右足 親指と人差し指が複雑骨折し神経も断絶していました
ギブスをはめて頂き、松葉杖で病院を後にしました
翌日から3か月間は車いすで厨房に入って作業しました
立って歩くときは1年間松葉杖 テニスもゴルフも暫く中止
怪我の当日に病院に行かなかった不摂生も響き、今も冬場には痛みます
そして昨年、トムヤンクンを仕込んでいる時に
言う事を聞かない怪我した右足を見つめていて、やっと今頃気が付きました
そうだ、ロブスタービスクの手法を加えたトムヤンクンを作ろう!
何故20年間も気付かなかったんだ?
痛ーい”右足くん”が、毎年僕に信号を送ってくれていたのに!
この気付きのお陰で、新製法のフランス流トムヤンクンは人気沸騰です
タイ料理が苦手な人もクワンチャイに集まり始めています
何気ない事象に生きる鍵が隠されています 中村天風師の教え感謝感謝です
写真は新生トムヤンクンと急速冷凍した鮮魚のコラボメニューです
”朝獲れ鮮魚のトムヤンクン” クワンチャイではNETでも店でも販売中です