今回紹介するのは、ピンク・フロイドが1975年9月にリリースした「Wish You Were Here」(邦題は「炎」)だ。前作「狂気」の驚異的な大ヒットで一躍スーパーバンドとしての地位を確立したピンク・フロイドは、プレッシャーものしかかる中で「狂気」に勝るとも劣らない傑作を作り上げてみせた。 大作「クレイジー・ダイアモンド」が2部作として頭と尻に配置され、その間に表題曲を含む3曲が収録されて
今回紹介するのは、ピンク・フロイドが1973年3月にリリースした「The Dark Side of the Moon」(邦題は「狂気」)だ。前回紹介したキング・クリムゾンの1stアルバムと並んで、プログレッシヴ・ロックの金字塔とみなされているピンク・フロイドの最高傑作だ。プリズムを描いたジャケットは誰もが知るところ。本来難解でポップとはいえないプログレのジャンルとしては異例のセールスを記録したこ