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【ロック名盤100】#68 The Clash - London Calling

 色々あり、アカウントを一新しました。ご無沙汰してました、オルタナティヴィストです。そして初めまして、juntaxmanです。引き続き頑張っていきましょう、よろしくお願いします。  今回紹介するのは、クラッシュが1979年12月にリリースした2枚組アルバム「London Calling」だ。ダムドやセックス・ピストルズなどとともにロンドンのパンク・シーンを牽引してきたクラッシュは、従来のパンクとそれ以外の要素を融合した作品の制作に取り掛かった———1978年のセックス・ピス

    • 【ロック名盤100】#67 Sex Pistols - Never Mind The Bollocks, Here’s The Sex Pistols

       今回紹介するのは、セックス・ピストルズが1977年10月にリリースした1stアルバム「Never Mind The Bollocks, Here’s The Sex Pistols」(邦題は「勝手にしやがれ‼︎」)だ。まさに台風のようなバンドであり、アルバム。イギリスに未曾有のパンク旋風を巻き起こし、彼らの過激な行動や言動は物議を醸したと同時に熱狂を呼んだ。まさに伝説そのものであり、パンク、いやロック史に残る名盤として今も語り継がれている。ジャケットの黄色にピンクとバラバラ

      • 【ロック名盤100】#66 Television - Marquee Moon

         今回紹介するのは、テレヴィジョンが1977年2月にリリースした1stアルバム「Marquee Moon」だ。こちらもパンク黎明期の大名盤であるわけだが、当時のクラシックなパンク・ロックとはまるで違う。たとえば従来のパンクのパワーコードを掻き鳴らすようなギターではなく、メロディックなラインが反復されたり、ギターソロが展開されたりとかなり複雑な音像を捉えることができる。本作は前回紹介したパティ・スミスの「ホーセス」と並び、アート・パンクの最高傑作として称賛されている。ポスト・パ

        • 【ロック名盤100】#65 Patti Smith - Horses

           今回紹介するのは、パティ・スミスが1975年11月にリリースした1stアルバム「Horses」だ。パンク黎明期の名盤にして女性オルタナの源流としても高く評価されている大名盤。前回(#64)でも登場したニューヨークのクラブ、CBGB出身のアーティストのひとりであるパティ・スミスはパンクと複雑な詩の融合を目指し、完成したのが力強いアート・パンクの最高傑作だったのだ。プロデュースが元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルであることも個人的には押さえておくべきツボなポイ

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        • ロック名盤100
          68本

        記事

          【ロック名盤100】#64 Ramones - Ramones

           今回紹介するのは、ラモーンズが1976年4月にリリースした1stアルバム「ラモーンズ」(邦題は「ラモーンズの激情」)だ。クラシックなパンク・ロックとしての基本形を形作り、アメリカン・パンク最重要アーティストとして高く評価されているラモーンズのデビュー作。全員が「ラモーン」の姓を名乗っており(元ネタはポール・マッカートニー)、セクシーな響きのバンド名はそういうわけ。  ラモーンズはニューヨークのパンク・ムーヴメントを象徴する有名なクラブ「CBGB」で研鑽を積んだバンド。アンダ

          【ロック名盤100】#64 Ramones - Ramones

          【ロック名盤100】#63 Iggy And The Stooges - Raw Power

           今回紹介するのは、イギー・アンド・ザ・ストゥージズが1973年2月にリリースした「Raw Power」(邦題は「淫力魔人」)だ。衝撃的なライヴ・パフォーマンスなどで人気を博し「パンクのゴッドファーザー」と呼ばれるイギー・ポップ率いるザ・ストゥージズの作品だが、クレジットはイギー・アンド・ザ・ストゥージズとなっている。デビューアルバム「ザ・ストゥージズ」と「ファン・ハウス」は商業的に成功せず、カルト層からの人気はあったものの解散してしまった。そこからすぐ再結成し、リリースされ

          【ロック名盤100】#63 Iggy And The Stooges - Raw Power

          【ロック名盤100】#62 Steely Dan - Aja

           今回紹介するのは、スティーリー・ダンが1977年9月にリリースした「Aja」(邦題は「彩(エイジャ)」)だ。ジャズ的なアプローチのA.O.R.(アダルト・オリエンテッド・ロック)においてはシカゴと名を連ねるスティーリー・ダン。ジャズ・ロックとしても語られる(マイルス・デイヴィスやマハヴィシュヌ・オーケストラのそれとはやや違うが)彼らの最高傑作であり、今なお本作の影響力は衰えていない。  本作を聴いた誰もにこのアルバムの洗練されたクリーンなサウンドは印象付けられているはず。ロ

          【ロック名盤100】#62 Steely Dan - Aja

          【ロック名盤100】#61 Fleetwood Mac - Rumours

           今回紹介するのは、フリートウッド・マックが1977年2月にリリースした「Rumours」(邦題は「噂」)だ。売れに売れたポップ・ロックの金字塔にしてフリートウッド・マックの最高傑作。今なお再評価の流れは著しく、2020年のローリングストーン誌の最も偉大なアルバム500でも7位という高順位を獲得。実際これこそが「ロック名盤」の筆頭というムードが界隈にもある。  ピーター・グリーン期のフリートウッド・マックはブルース・ロックの名バンドとして名を馳せていたが、スティーヴィー・ニッ

          【ロック名盤100】#61 Fleetwood Mac - Rumours

          【ロック名盤100】#60 Eagles - Hotel California

           今回紹介するのは、イーグルスが1976年12月にリリースした「ホテル・カリフォルニア」だ。日本ではウエストコースト・ロックというジャンルに分類されることもあるが、世界的に有名なカントリー・ロックのアーティストである。このアルバムはアメリカ史上最も売れたアルバムのひとつであり、クラシック・ロックを象徴する名盤との評価を勝ち取った。本作のリリースによってイーグルスのスーパーバンドとしての地位も確固たるものにした印象だ。  本作は彼らのトレードマークであるカントリー調からはやや離

          【ロック名盤100】#60 Eagles - Hotel California

          【ロック名盤100】#59 Queen - A Night At The Opera

           今回紹介するのは、クイーンが1975年11月にリリースした「A Night At The Opera」(邦題は「オペラ座の夜」)だ。イギリスの国民的バンド、同時に日本の国民的バンドでもあるいわゆる「ビッグ・イン・ジャパン」(いまやそんな印象も薄れ、全世界で絶大な人気を誇るアーティストとなったが)なのがクイーンである。  フレディ・マーキュリーの圧倒的な歌唱力やカリスマ性———まさに稀有な"主人公力"を持ったアーティストだと思う。ブライアン・メイの超絶技巧で心に響かせるギター

          【ロック名盤100】#59 Queen - A Night At The Opera

          【ロック名盤100】#58 Bruce Springsteen - Born To Run

           今回紹介するのは、ブルース・スプリングスティーンが1975年8月にリリースした「Born To Run」(邦題は「明日なき暴走」)だ。ブレイクスルーとなった本作は批評的、商業的に大きな成功を収めたアルバムであり、彼のディスコグラフィのなかでも最高傑作との評価がされている。ジャンルとしてはハートランド・ロックと呼ばれるものに分類され、アメリカのストレートなロックンロールを70年代のテイストでやったという感じだろうか。他にもトム・ペティやボブ・シーガーなどのアーティストがいるが

          【ロック名盤100】#58 Bruce Springsteen - Born To Run

          【ロック名盤100】#57 Billy Joel - The Stranger

           今回紹介するのは、ビリー・ジョエルが1977年9月にリリースした「The Stranger」だ。前回紹介したエルトン・ジョンとピアノ・ロックの代表格として双璧を成す天才シンガーソングライター。彼がその地位を確固たるものにしたのが本作で、批評的にも商業的にも大成功を収めた彼の最高傑作。  エルトン・ジョンに比べてディスコチックというか、踊れるポップさみたいなものが彼の魅力だと思う。深いこと考えずにノレたり、浸れたりできるアルバムだと思った。だがソングライティングの面で高度なこ

          【ロック名盤100】#57 Billy Joel - The Stranger

          【ロック名盤100】#56 Elton John - Goodbye Yellow Brick Road

           今回紹介するのは、エルトン・ジョンが1973年10月にリリースした2枚組アルバム「Goodbye Yellow Brick Road」(邦題は「黄昏のレンガ路」)だ。ポップ・ロック界のスーパースター、エルトン・ジョンの最高傑作として知られており、商業的にも大成功であった。  メロディアスなピアノとボーカルが本作の魅力———というより彼の魅力のひとつだが、ソフトというには違和感を覚えるほどしっかりかっこいいロックをやっているし、ギターもそれなりの頻度で出てくる。ポップで聴きや

          【ロック名盤100】#56 Elton John - Goodbye Yellow Brick Road

          【ロック名盤100】#55 Joni Mitchell - Blue

           今回紹介するのは、ジョニ・ミッチェルが1971年6月にリリースした「Blue」だ。前回取り上げたキャロル・キングらとともに70年代のシンガーソングライターの代表格として知られる彼女の最高傑作であり、本作は女性フォークの到達点だとまで言われる。2020年のローリング・ストーン誌が選ぶ最も偉大なアルバム500でも女性アーティスト最高の3位。エポックメイキングな作品である。  アコギで掻き鳴らされるかまたはピアノで響かせる美しいメロディ、今にもこぼれ落ちそうな儚いボーカル。深い愛

          【ロック名盤100】#55 Joni Mitchell - Blue

          【ロック名盤100】#54 Carole King - Tapestry

           今回紹介するのは、キャロル・キングが1971年2月にリリースした「Tapestry」(邦題は「つづれおり」)だ。70年代に興ったシンガーソングライター・ムーヴメントの代表格であるキャロル・キングの最高傑作であり、ポップ・ロックの金字塔としても評価されている。60年代にゴフィン=キングのソングライティングペアとして名を馳せていたキャロル・キングがソロでも成功を収められると証明したのがこの一枚。  やはりそのポップセンスはリスナーにも親しまれて大ヒットを記録。女性ソロ・アーティ

          【ロック名盤100】#54 Carole King - Tapestry

          【ロック名盤100】#53 John Lennon - Plastic Ono Band

           今回紹介するのは、ジョン・レノンが1970年12月にリリースした「Plastic Ono Band」(邦題は「ジョンの魂」)だ。オノ・ヨーコとの実験作品を除けばこれがジョンのソロとしての1stアルバム。プロデュースにはジョン、ヨーコ、フィル・スペクターが携わり、ドラムにリンゴ、ベースにクラウス・フォアマン、更にキーボードにビリー・プレストンも参加。最も評価が高いジョンのソロアルバムとされている。この時期にはシングル「インスタント・カーマ」などもリリースし、翌年にもアルバム「

          【ロック名盤100】#53 John Lennon - Plastic Ono Band