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ieji

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帰り路に考えること、あれこれ。 これまでのiejiはこちらから💁‍♂️ http://necobanana0214.hatenablog.com/
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2022年5月の記事一覧

いま、保護猫業界には資本主義的発想が必要だと思う。

いま、保護猫業界には資本主義的発想が必要だと思う。

ポスト資本主義が浸透してきたことにより、「資本主義は良くない」という短絡的な風潮も頻繁に見られるようになってきた。個人的には、山口周さんが唱える「高原への軟着陸」の考え方がしっくりきているので、そのビジョンと自分の人生をどう融和させていくかが最近のテーマです。

資本主義とは縁遠い保護猫業界で毎日仕事をしていますが、僕の中ではこのふたつは切り離されていなくて、むしろ「未成熟である保護猫業界が前に進

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保護猫への共感が、「メタの蛇口」を締めていく。

保護猫への共感が、「メタの蛇口」を締めていく。

保護猫を取り巻く問題は根深く、山積しています。だから全体像を理解してボトルネックを把握するのに時間がかかる。そのために、殺処分が起こる仕組みを可能な限り簡素化し、誰にでも理解できるように書かれている1枚の絵があります。

業界構造を的確に捉えた「水槽モデル」まず右上に、保護猫/殺処分対象の猫が「発生」する原因が描かれていますね。それらが水を注ぐタンクから、さらに3つの蛇口が生えていて、それぞれが猫

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保護猫シェルター暮らしは、エスノグラフィーだった。

保護猫シェルター暮らしは、エスノグラフィーだった。

ほぼ毎日、19:00頃に帰宅し20匹以上の猫のお世話をする。だいたい2~3時間ほどかかるので、落ち着くのは22:00頃。そこから風呂なんかを済ませて、夕方に切り上げた仕事の続きをする。

たまにライブ配信(インスタライブやツイキャスで同居猫たちを紹介する)があるので、その日はちょっと慌ただしい。

そんな、毎日です。

僕は、ネコリパブリック(以下、ネコリパ)が運営する保護猫シェルターに住み込んで

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"状況"を把握するんだ

"状況"を把握するんだ



烏野vs.稲荷崎最終セット、稲荷崎のマッチポイントの場面。田中に配給を減らすように頼まれた影山が、田中の調子と客観的に判断し、その要求を断った。その考えをもとに、事実だけを汲み取った思考で洗練されたセットアップを見せる。

冷静に冷静に。感情的にならないこと。相手の気持ちを想像することをやめてはいけないけど、それに流されてもいけない。

特に、スポーツの試合のように目的が強く共有されている場合

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(木兎がひとり前を向くシーン)

(木兎がひとり前を向くシーン)



これ、すごーくわかるなー。痛いほど。

このシーンは、梟谷vs狢坂戦の途中に出てくる、木兎の回想シーンです。「ラクではなく、タノシイを考える」に納得した木兎が、バレーを楽しむために直向きに、時に孤独に努力を続けている象徴的なシーンです。

ベンチャー企業をやっていると、その気持ちがすごくわかる。自分は盲目的に頑張るのに、頑張れば頑張るほどチームメンバーとの温度差が開いていく。そんな虚しさが、経

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