大好きなのに、いや、大好きだから買えない「ユーミン万歳!」
ユーミンの50周年記念アルバム「ユーミン万歳!」が絶好調である。
50周年って、めまいしない?
半世紀よ、マジで。
当時、生まれた子が、50歳よ。
リマスタリングしているらしくて、驚くほど音が良いと、ぎょーかいの方々もおっしゃってる。
つまり、私は買っていない。
ユーミンは、ベスト盤ではなく、オリジナルアルバムで聴きたいと思っちゃう。
ユーミンは、一枚のアルバムをひとつの映画のように作る。よって、順を追って聴かなければ意味がない。曲と曲のつなぎの間さえ意味があり、余韻を噛み締めたり、次の展開の準備をしたりするのだな。
とは言え、どんな曲が今回のベスト盤に入っているのか調べてみた。
ああ、そうね、そうよね、
でも私の好きなあの曲とあの曲が入っていない、、、と、考えているうち、やってみた。
個人的に選んだ<ユーミン名曲30選>
勝手にね、全く、ただ私が勝手に好きな曲。
選びに選んだが、なんと30曲になってしまった。
だって、半世紀。
生まれた子が、50歳。
発表。
(順不同。荒井由実時代含む。私の想い出も含む)
①魔法の鏡
②あの日にかえりたい
③翳りゆく部屋
④雨の街を
⑤卒業写真
⑥旅立つ秋
⑦ベルベットイースター
⑧14番目の月
⑨潮風にちぎれて
⑩セシルの週末
⑪最後の春休み
⑫埠頭を渡る風
⑬帰愁
⑭DESTINY
⑮よそいき顔で
⑯星空の誘惑
⑰水の影
⑱夕闇をひとり
⑲A HAPPY NEW YEAR
⑳守ってあげたい
㉑DANG DANG
㉒真珠のピアス
㉓ランチタイムが終わる頃
㉔カンナ8号線
㉕DOWNTOWN BOY
㉖SWEET DREAMS
㉗リフレインが叫んでる
㉘ずっとそばに
㉙シンデレラ・エクスプレス
㉚春よ、来い
ここまで読んでくれてありがとうございます。
誰が知りたいねん、私の好みなんか。笑
長く生きているので、全てリアルタイムで聴いていた。
全ての曲に想い出があり、景色があり、温度が湿度がある。
思えば、高校生の頃から、ユーミンになりたいと思っていた。
それは不可能だったが、作詞家になりたいと思ったきっかけはユーミンだった。
部活の帰り、バスを乗り損ねて、部員たちと次のバス停まで歩いた時、「魔法の鏡」をみんなで唄った。唄っているうちに切なくなって、バス停に着いた頃、みんな無口になったっけ。
薬屋で買い物をしている時、「どうしてどうして僕たちは出逢ってしまったのだろう」とユーミンの声が流れてきて、動けなくなってしまった。
「私はこの曲を聴くために生まれたんだ」と思った。
イギリスから帰国した直後、「ユーミン スペクタクル・シャングリラ」を代々木体育館に観に行った。会場の真ん中にでかいプールが作られ、モスクワから来たサーカスの人たちがそこでシンクロナイズド・スイミングをする中、ユーミンが唄っていた。現実とは思えなくて、最初から最後まで涙が止まらなかった。
こんなちっぽけな人生にも、しっかりとユーミンの想い出が貼りついている。いっそのことデビューからのアルバムを全部CDに買い替えてみようかと思う。
大好きだからこそ、ベストアルバムが買えない。
そういえば、昔、男友達がリリースされたばかりの「パール・ピアス」を持っていた。「貸してあげるよ、S君のだけど」と貸してくれた。
S君とは、そのちょっと前まで付き合っていた人だ。
私は「また貸しは良くないよ」と答えたけど、結局、借りてしまった。
「パール・ピアス」が我が家にある間、ずっとS君と一緒にいるような気持ちになった。
今でも、ユーミンとS君には申し訳ない気持ちになる。
あなたの好きなユーミンの曲は何ですか?