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プロの応援団が教えてくれた、本当の「応援」。

プロの応援団である我武者羅應援團の「応援」をLive配信で見せていただく機会がありました。
我武者羅応援団の応援は、一見するとよくある「応援」のように見えるんですが、注意してみると一般的に考えらえているような応援とは全くの別ものでした。

だけどその「応援」こそ、私がずっと知りたかっ「応援」そのものだったのです。

この記事では、日本で唯一のプロ応援団である我武者羅應援團の代表、武藤さんが教えてくれた本当の「応援」についてシェアしたいと思います。

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我武者羅應援團とは
2007年結成。
「気合と本気の応援であなたを熱くする」という志のもと、人々の勇気を後押しする応援団。
AKB48選抜総選挙での応援をはじめNHK紅白歌合戦、CM「パズドラ」「ブックオフ」等に出演。
全日本バレーボールチームやオールブラックスなどトップアスリートにもエールを送り、フランスのエッフェル塔やニュージーランドの羊さん応援、ドイツ、アメリカ等での海外応援も成功を収めている。
そのガムシャラな応援に触れると、何か一生懸命やりたくなると評判になっている。
オリジナル応援歌を制作し、クリエイティブな活動を通して新しい応援団の形を築いている。
案外、世界を変えるのは、こんなヤツらかもしれない・・・
公式サイトより

我武者羅応援団て…?

我武者羅応援団はyoutubeの動画がバズっているので、私も何度か見た覚えがありました。
とはいえ最初は「なんだかおもしろいことやってる人たちがいるんだなぁ…」程度の認識でした。

80万回再生されてる動画がコチラ

応援動画は、思わず涙が溢れるものばかり

そんな我武者羅応援団が先日、仮面女子という地下アイドルグループのメンバーである猪狩ともかさんの応援をすることになりました。

猪狩ともかさん、実は車椅子のアイドルです。2018年に強風で倒れてきた看板の下敷きになり、脊椎損傷してしまったという事故が大きく報道されたので記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。

9月19日はそんな猪狩ともかさんの生誕記念Liveで、我武者羅応援団はサプライズゲストとしてパフォーマンスを披露することが決まっていました。
私は団長の武藤貴宏さん(僭越ながらむっちゃんと呼ばせていただいております)ことむっちゃんとのご縁で、その模様をライブ配信で見せていただくことになったんです。

※当日の模様はネットニュースにも掲載されました


「応援だけ」で人を感動させる

学ランを着て応援というと、とにかく気持ちを盛り上げるってイメージでした。大きな音を鳴らして、名前を読んで、「頑張れ!」って声を張り上げて。

だけど我武者羅応援団の応援は「相手を盛り上げよう」という以上に、静かで優しく温かいまなざしを感じるものだったんです。

だからこそ、応援される本人だけじゃなくて、周りでその応援を聞いている人、ひいては動画でそれを視聴している人の心まで打つのだと思います。
たとえば、甲子園球場で高校野球の「応援だけ」を聞いてても感動することってまず無いですよね。「応援だけ」で人を感動させることができるのが、彼らの応援です。

我武者羅応援団の応援には、一般的な応援とは一線を画する「3つの要素」があるとわたしは思いました。


①相手を理解しようとする姿勢

猪狩ともかさんのライブ当日、団長であるむっちゃんがメインで「応援」をされました。

むっちゃんの応援って「頑張れ」とは一言も言わないんですよね。(既に十分頑張ってる方が相手だから、というのもあるかもしれませんが)。
その代わり、ひたすら相手のことを理解しようとしているのが伝わります。
相手の経歴を調べて、なぜその目標を達成したいのか?どんな努力を積み重ねてきたのか?周りの人に話も聞いて、気持ちにより沿って。

この日も、猪狩ともかさんがアイドルを目指すきっかけになったエピソードから、事故にあった日のこと、誹謗中傷を受けながらもアイドルを続けてきたこと、ご家族の気持ち。むっちゃんは静かに、でもはっきりと猪狩さんにむかって語り掛けました。まるで猪狩さんの気持ちを代弁しているかのようでした。

そもそも人って、「誰かに理解された」と感じたときにめちゃくちゃ嬉しいと感じるんじゃないかな。

頑張っている人なら、余計に。なぜなら頑張ること、努力することは、孤独な行為だから。
自分の努力を理解してくれる人がいる、理解しようとしてくれる人がいる、それが伝わるだけで「頑張ってきて良かった」って思えるんだと思います。

もちろん、他人のことを完全に理解するなんて不可能です。

だから「あなたのことわかるよ」って言うと、ちょっと押しつけがましく感じてしまう。
そうではなくむっちゃんはあくまで「理解しようとしてる」って姿勢を見せてくれます。「私はあなたを理解したい」「あなたの気持ちにより沿いたい」っていう、そんな真摯な気持ちが伝わりました。


②相手に期待を掛けるのではなく、相手の存在価値を伝える。

期待は良くも悪くもプレッシャーになることがあります。
むっちゃんの応援は、期待する気持ちはもちつつも、相手に期待を掛けていないと感じました。

むっちゃんは、相手がこれまで十分に頑張ってきたこと、それによって既に勇気づけられた人がたくさんいることを伝えます。
つまりは、その人が夢を追いかけていることに価値がある。
なんなら相手が生きていることそのものに「価値があるんだよ」て伝えてるのだと思います。

むっちゃんが猪狩さんに伝えた「生きていてくれてありがとう」という言葉は、むっちゃんだけじゃなくその場にいた人全員の気持ちそのものでした。

猪狩ともかさんご本人も、自分の過去を振り返って、自分が生きていることの意味を再認識できた瞬間だったと思います。

これまでは応援って、成果にコミットするために後押しするものってイメージがありました。

だけど努力している本人が、一番「成果」を意識しているわけです。

大きなプレッシャーと戦っているときに「たとえ結果を出さなくても、成果を得られなくても、自分には価値がある」と思えることは、気持ちを軽くしてくれます。
期待を掛けられることと真反対の効果があると思いました。

むっちゃんの応援は相手の背中を押すことでも無く、高弾性のロイター板をおくことでもなく、失敗しても大丈夫なように安全マットを敷いてあげること。

安全マットがあるおかげで、人は安心して100%自分の力でジャンプできるんだと思います。

ここはちょっぴり余談なのですが、実はこの日の応援に至るまでの、むっちゃん応援を準備する様子も見させていただいていたのです。瞑想で気持ちを整えることから始まり、体調にも気を付けて何十回と応援の練習を重ねていらっしゃいました。

とても細やかに相手に寄り添い、期待を掛けるのではなくひたすらに相手の存在価値を伝えるやり方は、むっちゃんの「繊細さ」ゆえに引き出された応援の在り方なのかな?という気がしました。


③自分の人生を生きる

むっちゃんの言葉で言うと「自分の山を登る」ってことになるのかな?と思います。(※むっちゃんはご自身の応援を「登山」に例えていらっしゃいました)

確かに、自分の山登って無い人(自分が頑張って無い人)に「応援してます!」って言われても「いやお前が頑張れよ」ってなると思うんです。
むっちゃんの応援は「あなたのこと応援してます。自分は自分で、自分の山登りますんで」みたいな姿勢が伝わります。

むっちゃんはもしかしたら応援という手段を使って、自分の山を登っているのかもしれません。むっちゃんにとって応援は、自分の人生を取り戻すきっかけでもあったそうなので。


最近わたしは、子育てにおける「応援」についてずっと考えていました。

子育てって「親がやるべきことは子供を応援することだけ」みたいなことをよく聞くんですよね。だけど、具体的にど何をうすることが子どもにとっての応援になるんだろう?って。

それでむっちゃんの応援見て、①の相手を理解しようとすることも②の相手の存在価値を認めることも、子育てにおける応援と同じだなって思いました。そのうえで、多くの人が気づいてないけど実は一番大切なのが③の「自分の人生を生きる」ってことなんじゃないかな?って感じたのです。

実は去年、わたしの息子が不登校になりまして。コロナ休校がきっかけではあったんですが、母親としても「試されてるな」と感じられる出来事でした。

不登校になったばかりの頃は、やっぱりすごく動揺してしまいました。毎朝「今日は行けるだろうか?」と不安になったり、そのくせ「今は学校に行かなくても勉強する手段もあるし」なんて言ってみたりもして。
たぶん、子どもを応援しているつもりで、子どもへの期待とか依存が混ざってしまっていたと思います。息子ははそれを敏感に感じ取っていました。

いろんなことを試していく中で、私が「息子が学校行ってなくても自分の人生は大丈夫」って思えたとき、ようやく息子の不登校を受け入れることができました。それを感じた息子の気持ちも軽くなったんじゃないかな?と想像しています。
9ヶ月くらいかかったんですが、息子は登校できるようになりました。

とにかく「息子をどうにかしなきゃ」って考えている間は、私も空回りしてしまい、息子の不安も解消することはありませんでした。「息子になにがあったとしても、私は自分の人生を生きることができる。」そう思えたことではじめて、わたしも息子も前に進めるようになったと思っています。

まとめ

以前むっちゃんが「究極の応援は黙って隣に座ってること」っておっしゃっていたのですが、わたしはずっとこの一言が頭から離れずにいました。

今回みたいなイベントでは、相手に会える機会が1度しかないので、「応援しています」っていうことを言葉で伝えるわけですが。

例えば家族だったり、いつでも連絡が取れる友人とかだったら、敢えて言葉で伝えなくてもいいんだと思います。

隣にいて
・相手を理解しようとしてること
・期待を手離し、存在そのものに価値を感じていること。
 つまりは何があっても関係は変わらず、受け入れる気持ち(覚悟といってもいいかもしれない)があること。
・自分は自分で、自分の山を登っていること
それが伝わりさえすればいいんだなと。

今回むっちゃんの応援Liveと応援準備に関わらせていただき、実際の応援だけじゃなく日々の行動からたくさんの勇気や刺激を頂きました。

むっちゃん、本当にありがとうございました。

そして最後に。

これを伝えるのはちょっと勇気がいるんですが、私もちゃんと自分の山を登ろうと思うので、気合を入れるつもりで伝えさせていただきます。


わたしもむっちゃんを応援してます。

押忍!


我武者羅應援團のホームページはこちら↓
https://www.gamushara-oendan.net/

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佐竹潤子
子どもに「お帰りなさい」が言いたくて働き方を変えた主婦 「普通の主婦」が自分の世界を広げるための知恵をお伝えしています。

私自身は大学病院で働く臨床検査技師でしたが、ふと「自分の人生このままでいいのかな?」と思ったことをきっかけに副業で起業しました。 以前は結婚して子どもも生まれて…って、社会とか環境に合わせて生きてるうちに、いつのまにか狭い世界に閉じこもって生きてたような気がします。

でもそこから小さな挑戦を積み重ねて、自分が理想としていた働き方を実現できるようになりました。 「すごい」って言われたりもするけど、それほど難しいことではなくて。 必要なのは才能でも勇気でもなくて、まずは「精神的・経済的なゆとり」を確保出来ていることなんです。

そのための心の在り方を発信したり、忙しいママでもお金をコントロールできる投資講座やビジネスを仕組み化するコンサル等を提供しています。 今は去年不登校になった長男が登校できるまでの9か月間を文章にまとめています。(不登校はじめに

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