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食品衛生責任者講習~新たな一面を持つ
2年前から日本語音読指導者として仕事をしています。
3年前はひたすら英語の勉強をしていて、日本語を広めるようなことをするなんて露とも思っていませんでした。
2年半前だって、音読指導者養成講座に通い始めたものの、息子への教育に役立てられれば程度にしか思っていませんでした。
それが自宅で音読を教え皆で麹すりすりして、自分で作ったご飯をふるまうようになるなんて。
食品衛生責任者、という資格があると知り、持っていたらご飯を提供する側もされる側も安心材料になるかなと思い、講習に行くことにしました。
埼玉県の食品衛生協会が行っている講習会はすぐに満席になりますが、さいたま市の行っているものは当日の数日前でも空きがあるうえに、家から徒歩で行けるところが会場だったのでこれ幸いと申し込みました。
ギリギリ星人、9時半ピッタリに会場入り。空席が目立ちます。受講者番号通りの席に座り、講義を受けました。
午前は食中毒を引き起こす菌について、細菌とウィルスの違い、実際にどんな細菌やウィルスがありどんな特性を持っているのか、過去に起きた大規模な食中毒事件のことなどを教わりました。講師は保健所の人で、食中毒を防ごうと真心を持っている様子に好感を持てました。
保健所は法で食中毒を防ぎ人の命を守ろうとしているんだな。
何かと法と言うものは窮屈にさせると思ってしまいますが、そうだ、「檻の中のライオン」という法律についての講座を受けた時も、法はライオン=権力者から国民を守る檻だった、この人たちの言う法律も人の命を守るもの。
牛のレバーはどう対策を講じても食中毒になってしまう、それで禁止されるようになった、そう聞くと納得、食べる側からだと突然自由を奪われたような気分でした。双方向で物事を見るのは大事。
食中毒を防ぐために台所で配慮すべき点もいろいろ学びました。
整然としたところで作業したほうがいいことも痛いほどわかりました。
危険はどこにでも潜んでいる。毎日料理し、ひとつの食中毒案件もなく暮らしていることがまるで奇跡のようにすら感じました。
午後の講義は食品衛生法など法について。
飲食店のトイレに行くと掃除した人のハンコがおされている記録表がこれ見よがしに下がっていたりしますが、法に基づいてのことだったのか。手洗いのレバーも手で触らなくて済むもの、飛び散りずらい深いものという規定があることも初めて知りました。
料理の工程で食中毒発生するポイントを限定して防ぐための項目を明確にする、こうして食の安全が守られているのかと感心。
最後に確認テスト、一問自信ないままで答案を回収されると同時に「修了証」をもらいました。あれ、テスト0点でももらえちゃうんじゃないの?確かに外国人も何人かいて、テキストのページも違うところを開いていたり、スマホいじりに飽きると突っ伏して寝ているような人もいました。
あんなに食中毒を引き起こすウィルスの恐ろしさを説いていたのに、テストの採点もしないで「食品衛生責任者」になれてしまうのか。講習代1万円で買ったようなものですw
午後ほんの少しうとうとしたけど、興味深く話を聞けました。保健所の人の使命感を感じられたのも予期せぬ収穫、絶賛断捨離中のときに衛生についての知識が深まり「責任」を学んだのはグッドタイミングでした。
すべてはつながるなあ。
よかった、ありがとう。