藤井風君の番組を見て

おはようございます。

昨日書いたこの記事。また一波乱あるかもしれません。香港からの観光客が年末年始に多く来日していることは書きましたが、日本政府の急な対策に、香港総督ジョン・リー氏が交渉に乗り出した、という記事が今朝の香港の新聞のウェブサイトに出ていました。6万人の香港からの乗客に影響が出る模様です。これでまた状況が分からなくなってきました。少し落ち着かない年末を迎えています。

さて昨日、NHKで藤井風君の特別番組がありました。
普段香港に住んでいることもあり、元々日本の芸能人に大変疎く、興味がわかないのですが、藤井風君の歌はとても好きです。
私が藤井風君を知ったのは、2年くらい前にえりこさんという友人に教えていただいたのがきっかけです。
えりこさんは私が、2016年に乳がんの治療後のリハビリとして、心身ともにぼろぼろの状態で、スリランカにあるバーベリンというアーユルヴェーダのリトリート施設に滞在した時に知り合いました。えりこさんは当時、インドの瞑想センターで学んだ後、バーベリンで住み込みでヨガを教えていらっしゃいました。今は奇跡講座の勉強会や瞑想会を開かれています。
バーベリンでの1人での滞在期間中、食事やお茶の時間にえりこさんと沢山のお話をしました。それまでなんとなく避けていた「スピリチュアリティ」というものや考え方に、初めて触れたのがその時です。
その後、2018年に再び一緒にバーベリンに一緒に行った友人たちとLINEでのチャットで時々やりとりをしていて、その中でえりこさんが「この歌、素晴らしい」とシェアしてくださったのが、藤井風君の『帰ろう』という歌でした。スピリチュアルな経験やお勉強を積み重ねていらっしゃったえりこさんは単に、楽曲としてだけでなく、歌詞に込められているメッセージが本質的なことを伝えているから、ということでおすすめして下さったのでした。

以来、私は、藤井風君の歌を主に移動中や車の中で聞いています。まだ運転に慣れないので、遠くに行くときや、忙しくて落ち着かない時、藤井風君の歌をきくと、「氣」が浄化されて神社に行ったような感じで安心すると思っていたら…昨日の番組の中では、海外で藤井風君の歌が広まっているということで、世界各国のファンの方がコメントされていたのですが、ある方が「読経を聞いているようだ」と言っていて、やっぱり！と思いました。また、歌詞だけではなく、声やメロディーも海外の方の心を掴んでいる、ということも興味深い。アジアの音楽とジャズが混じったような、と表現されているタイの音楽院生のコメントもありました。
また、私の次女はSportifyで英語の流行の音楽ばかり聴いており、車の中ではいつも自分のリストを流しています。ある日、私が藤井風君の『優しさ』という歌を聴いていたら、おそらく歌詞の意味はほとんど分からないだろうに、この曲を自分のリストに加えて欲しい、と言ってきました。彼のメロディーと声に何かしら彼女に響くところがあったのが面白い。

そして、昨日の番組での『死ぬのがいいわ』という曲に込められた意味にも唸ってしまいました。私はこの曲を結構好きで聞いていたのですが、歌詞は恋愛についてのようにも解釈できる一方、藤井風君はラブソングのイメージがないので、はたして恋愛についての曲なのか？というところに疑問は感じていました。ご本人がそこに込めた想いを聞いて、謎がとけ、ますますこの歌が好きになりました。明後日の紅白でもこの歌が歌われるとのことで、とても楽しみです。

彼の歌がこれほど支持をされるということは、「自分を大切に」「皆、もとは一つ（Oneness）」「ピュアな自分である」「本当に大切なことを大切にする」といった皆が根底に持っていながらも、うまく表現できずにいる想いや考え方を音楽を通して体現されいるからなのでしょう。

表面的なことに囚われず、本当の自分を生きる時代になってきているのだと思います。
私自信も、乳がん経験を経て、えりこさんや、ヨガ、ヒプノセラピーとの出会いを通して、ようやくそうした生き方の存在に気がつき、まだまだそれを実践できるようになるよう試行錯誤している最中ではありますが、ヒプノセラピーをお届けすることで、少しでも本当の自分で生きる人が増えたらよいな、と思っています。

それにしても…１週間足らずの帰国ですが、母と甥っ子、姪っ子がコロナになり隔離中で会えそうにもなく、帰国の飛行機があるかないかのストレスもあり、ちょっとうんざりしていましたが、この番組を見ることができただけでも、今回帰った良かったと思えたほどでした（単純）。

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