「どう面白いのか!」体験確認する
ぉ!おお!面白そう、と思ったら、自分から確認しに行かなきゃですよ。人から面白かった~と聞いたところで参考にはなりますが、実際分からないじゃないですか。食したことのない料理も食べてみなきゃ味も分かりませんし。
わたし、最近それはもう村上春樹さんにハマっておりましてね。どうして今まで読まなかったのだろうと人生を大きく損した気がしています。食わず嫌いならぬ、読まず嫌いだった自分に対して少々の悲しさまで覚える始末。
昨晩、仕事帰りに丸の内の丸善さんに立ち寄った私。
「ライ麦畑でつかまえて」に目がとまりました。野崎孝さんの代表訳といわれるほどの名訳です。中学と高校のときに1回ずつ読みました。村上春樹さんも訳していて、両訳本が棚に並んでいたんです。どんなふうに違うのだろうと興味ありありで、どちらの本も1ページ目を開いて書店で読んでみました。
違う、違うわ~、訳者によってこんなに違うんだ、村上さんはこんなふうに訳すんだ面白い! 2冊買って読み比べることに頭がいっぱいになり、連れて帰ってきちゃいました。(ん? 本屋さんの陳列策略にハマった?)
面白そうだと気になることはどんどん自分から楽しんでみるって本当に大事です。自分から行うことは自分に体験を与えることになります。どのようなことを体験として自分に与えるかで人生の質は決まります。体験するからこそ、面白さも、面白くなさも知ることができます。そうしておくと似たような話題が出たときに会話もできます。「ライ麦畑でつかまえて、私も読みました。野崎さんと村上さんの両訳で!」なんて言ったら、きっとですが「どう違うの?」と会話も広がっていきます。
あなたに、両訳の1ページ目をシェアします。読みたくなりますよ。
「ライ麦畑でつかまえて」の両訳を読了したら、今度は野崎さんと村上さんの「グレート・ギャツビー」を読んでみようと計画しています。グレート・ギャツビーは、邦題「華麗なるギャツビー」としてディカプリオさん主演で映画にもなりましたね! 読書も立派な体験です。しかも、自宅でできる体験。
山下純子
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