バッファーDayを褒美とする
予定も臨機応変に、ってことで。今日は一日読書の日にしました。ちょっと疲れていたし、いつも頑張っているので自分へのご褒美です。
バッファーとは緩和剤のようなもの。1クッションといったところでしょうか。たまにはこういう日も作らないとですね。
読み終えるのが惜しくてセーブしながら舐めるようにチビリチビリと読んでいた「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読了し、しばし、放心。
618ページ、読み応えあり、面白かったな~。
で、なに!! この、含みのある終わり方。この後どうなるの?と、あれこれ思っていたら、もう仕事したくなくなっちゃって。
仕事したくないついでに、翻訳小説読んじゃえ、と。マイ・ロスト・シティーに突入。今日中に読み終えちゃうだろうな(多分。
私、遅まきながら今頃ですよ、村上春樹さんにひれ伏し。彼の作品を全冊読むことにしたんです。彼の作品を1冊読んだら、次は彼の翻訳物を交互に読む計画です。小説とエッセイ、物凄い冊数です。翻訳や絵本は約80冊あります。5年は楽しめるかと(きっと、その後も読むにちがいない)
「村上春樹 翻訳 ほとんど 全仕事」
この本、村上さんが翻訳した本の写真とプチ解説と柴田元幸さんとの対談もあって、私には永久保存版のお宝本なのです。絶版になったらエライコッチャと思い、お茶こぼしたら泣くと断言でき、思わず2冊購入。山下純子は、この本に出てくる翻訳本の1冊目からを全部読もう作戦なのですよ。
マイ・ロスト・シティーの、フィッツジェラルド体験の中で彼はこう書いています。「冬の海」と「バビロンに帰る」の二篇はそれぞれ二十度ずつは読んだと思う。この二つの短篇をいくつもの部分に分解し、虫眼鏡で覗くように文章を調べあげ、いったいその中の何が僕を魅きつけるのか納得のいくまで読み返した。
これは、彼が小説家になろうと思う前のことです。結局、こういう作業が潜在意識に積み上がり、後に作家村上春樹を作り上げたのだと思えます。原因と結果です。
さぁて、これからビール飲みながら、今日はずっと読書を楽しみます。あゝ、楽しい。
たまにはバッファーDay、いいですね! 自分への褒美、褒美。私はとにかく本が好き。読んだ本の活字が血になればいいのに、と思います。
山下純子