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始まり(詩)

空気が冷たく張り詰める真夜中に…
ふっ…と目が覚めた

体を横に向けフワフワな羽毛布団に顔を埋めながら肺の奥まで息を吸い込み吐出した

それから左右に何度も何度も

顔を擦り合わせる…

布団を身体を巻きつけながら…

僕は昨日の君の声や瞳を思い出す

たくさんの言葉の掛け合いの後に
君の声が少しづつ小さくなり…

泉から湧きでたような艶やかで凛とした涙が
君の大きな瞳から流れる落ちる…

どれくらいの時間が流れただろう

…生きる意味はきみにある…と

君の瞳を真っ直ぐ見て言うことができた日々

嫉妬と羨望が入り混じった熱波は地の果てまで逃げていった

僕の体温までも奪って…

それでも身体は目覚め…ゆっくりと体が起きあがる

もうすぐ夜明けだ
なんて深く明るく…広々とあけてゆくのだろう


カーテンの布を右手でしっかりと握りしめ

さあ…過去の自分を裏切らない1日の始まりだ




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