見出し画像

【不安】下痢気味で、気楽に生きられない人たち

感情に良いも悪いもないシリーズ


今回は、

不安

先日アマゾンプライムで鬼滅の刃を観ました。

そこに登場するヘタレ剣士、我妻善逸(あがつまぜんいつ)。

おそらく彼は、幼少の頃から下痢ぎみだったに違いない。


下痢ぎみのオーさんは、どこに行ってもまずトイレの場所をチェックします。

商業施設やアミューズメントパークに行った時などは、トイレはもちろん必ず非常口をチェックします。

そのチェックが終わるまでは、不安で不安で楽しむことなどできません。

オーさんの人生は、子どもの頃から、日々の生活がサバイバルです。

エレベーターに乗った時、まず考えることは、
このエレベーターに閉じ込められたらどうしよう。だそうです。

車でトンネルを通過するときは、このトンネルが崩れて、中に閉じ込められたらどうしよう。

橋を渡っているときは、この橋が崩れたらどうしよう。

観覧車に乗っているときは、一番高い位置で観覧車が止まって、助けが来なかったらどうしよう。

駅のホームに立っているときは、後ろから人に押されたらどうしよう。

仲間と一緒に何かを手掛けているときは、あいつが急にやめたらどうしよう。

ある日、オーさんは、心理学のセミナーに出席し、コップ半分の水のテストをしました。

コップ半分の水を見て、半分しかないと捉えるか、まだ半分もあると捉えるか 、というテストです。

オーさんは、半分しかないと捉えます。

自分は物事を見たとき、ネガティブな発想に偏っている。

ということを客観視しました。

それからオーさんは、 もっと物事を楽観的に見れるように訓練を始めました。

その直後から、仙骨が歪み始めます。

仙骨と後頭骨は、硬膜という硬い膜でつながっていて

硬膜 付着点(大)

仙骨が歪むと、操り人形のように後頭骨が歪みます。

仙骨と一緒にゆがむ後頭骨

その後頭骨の内側には、視床下部や偏桃体があり、

視床下部 リアル図

この奥が 視床下部

これらは感情の中枢と呼ばれています。

オーさんが、物事を楽観的に捉えようとすると、後頭骨で直接感情の中枢を刺激して、

「不安を感じろー!」と感情のボリュームを上げるのです。

後頭骨の歪みは、心拍数の変動、呼吸の変動、かすみ目などを引き起こし、さらに不安を煽ります。

この現象から読み取れることは、

オーさんの体は、物事を楽観的に見る訓練を嫌がっているということです。

でもオーさんは、 常に最悪の事態を妄想しながら生きるのは苦しいのです。

ヘタレの自分が大嫌いなのです。


2002年のある日、オーさんと同じタイプの体の、下痢ぎみキングさんが訪れました。

彼は、2001年の同時多発テロが発生した日、世界貿易センタービル内のオフィスにいました。

わたしは、下痢ぎみキングさんにずっと疑問に思っていたことを聞いてみました。

テロ後の報道で、わたしが驚いたのは、

あの大惨事の中、ビルの中の人たちは、非常階段を並んで降りていたことです。

パニック映画のように、我先にと人が押し寄せることなく、消防士が上に駆け上がるスペースがちゃんと確保されていたのです。

「なぜあの状況で、ビルの中の人たちは冷静さを保っていられたのですか?」

すると、下痢ぎみキングさんは 苦笑いを浮かべながらこういったのです。

「小心者だったからです。わたしと同じ小心者があのビルにはたくさんいました」

世界貿易センタービルは、民間では最大級のセキュリティーを誇っていました。

でも彼は、そんなものこれっぽちも信じていませんでした。

あのビルに配属になった日、下痢ぎみキングさんは、真っ先に非常口のチェックをしました。

それでも、ありとあらゆる最悪の事態の妄想が次々に浮かんできて、その恐怖で寝付けないこともしばしばでした。

ところが、飛行機が実際に突っ込んだ直後、

下痢ぎみキングさんはなぜか落ち着いていました。

なぜなら、いままでずっと、ガクガクブルブル震えながら、妄想避難訓練をさんざんやってきていたお陰で、もうパニック慣れしていたのです。

そして、彼と同じように妄想避難訓練をしていた人が、あのビルの中にはたくさんいたのです。

非常口はとっくにチェック済みなので、出口を探して慌てることはありません。

パニックを起こしそうな人はあらかじめ想定しているので、まずその人の手をにぎり落ち着かせました。

下痢ぎみキングさんのような人がいなければ、非常階段はカオス状態になり、犠牲者の数は何倍にもなっていたことでしょう。

人間には、生まれ持った役割があるのです。

わたしのように、研究一筋に生きて、何かを生み出す者。

オーさんや下痢ぎみキングさんのように、災害やテロ攻撃時のような非常事態の時に、冷静に人々を導く者。

その役割がちゃんと果たせるように、子どもの頃から体が、特殊訓練を行うのです。

オーさんや下痢ぎみキングさんの妄想は、ものすごくリアルなのだそうです。

コップ半分の水テストでは、言われてもいないのに、砂漠でこのコップ半分の水しかなかったらと想像し、実際にのどが強烈に乾いてくるのだそうです。

その訓練は、苦しく、日常はとても生きづらいものです。

わたしは、あの冷静さは、こんな苦しい訓練から発揮されていたことを知りました。

ああなったらどうしよう。こうなったらどうしよう。

これらの不安は、ほとんどが取り越し苦労に終わるでしょう。

それでも、一生に一度あるかないかの非常事態の時には、多くの命を救うのです。

彼らの日々の不安が大きいのは、みんなの命を背負っているからなのです。


この役割を持って生まれた人は、これからも度々不安で眠れない日があるでしょう。

そういう時は、不安という感情と戦うのではなく、非常事態が起きた時の対策をどんどん考えてしまうことです。

プラン1、プラン2、プラン3・・・

下痢ぎみキングさんは、飛行機が突っ込むのはさすがに想像していなかったけれど、同規模の爆破テロを想定して、数十通りの避難プランを考えていたそうです。

その後、オーさんは、物事を楽観的に見る訓練をやめました。

地震のニュースやコンビニ強盗のニュースを見る度に不安になりますが、徹底的に避難プランを考えると、不安は小さくなっていきました。


解読カイロプラクティック

読んでいただけて嬉しいです(*^-^*) サポートよろしくお願いいたします!