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ラストバトルがなかなか終わらない話|GotG3

映画館で鼻水が出るほど泣いたじゅんぷうです、こんにちは。

もしかしてまた?と思われるかもしれませんが、そうですまた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOLUME3』の話です。ネタバレありありです。

上映館も時間も限られてきている中、最寄りの映画館が終映だった日に見てきました。7回目です。上映回は21:05から23:50の1回だけ。見るっきゃナイト☆

6回目、7回目と字幕だったので観客に外国人のティーンやファミリーがいて、わたしは彼らと一緒に見られることにわくわくしていました。

鑑賞のリアクションはもちろんですが、よく聞く「アメリカ人はスタローンが出てくるだけで笑う」現場を目撃できる!と思ったのです。アメリカ人かどうかわからないけど。

ところがガーディアンズらしいユーモア会話シーンのリアクションこそアメリカンでしたが、スタローンの登場場面ではとくに目立った反応はありませんでした。考えてみたらもうちょっと上の世代だったか…。吹替で見たとき、わたしは「きた、ささきいさお様…!!」と震えました。

とにかく見れば見るほど最初っから泣けちゃって、毎回ハンカチが必需品です。

オープニングタイトルが出るまでの、レディオヘッド「クリープ」のアコースティックヴァージョン。このあとのエモーショナルな展開を知っているからこそ、この曲に合わせてアライグマのロケットが口ずさむ箇所で感極まりながら一緒に歌ってしまうんです。ロケットの孤独と傷を存分に感じるオープニング。

飲んだくれている主人公ピーターといつもの言い合いになって

「アライグマじゃねえ!」

ロケットはこのあと瀕死状態に陥りますがその前に最後にピーターに対して発した言葉がこれで、物語の大半、ロケットは意識不明。そして意識を取り戻すときに発したのも「アライグマじゃねえ!」なんです。
これがあっての、クライマックスでの「俺はロケット・ラクーン(アライグマ)だ!」に毎回熱い涙が出ちゃうの当然でしょう?

ロケットは”あちらの世界”に行きかけているとき、同じ実験動物の友だちでカワウソのライラに再会します。自分のせいで死なせてしまってごめん、と泣きながらハグをするんだけど、この場面にロケットの背負った運命の残酷さを感じずにはいられません。

ライラたちに出会ったころのロケットはいたいけな子グマならぬ子アライグマ。回想シーンのたびに少しずつ成長していたけれど、この悲しい再会のハグのときのロケットといったらライラよりも大きくなっていて。ライラたちと別れてから銀河で生き抜いてきたムキムキのモムチャンラクーンですよ。

アライグマ的にはあり得ない進化を遂げた実験動物。ハグによってくっきりとその体躯が比較されたことで、彼の物語が目の当たりになった。なんて残酷なハグシーンでしょう。
(設定すべてが監督ジェームズ・ガンのディズニーへのアンチテーゼとも受け取れますが)

彼は「クリープ」の歌詞にあるように”自分はここに属さない”居場所がないと思いながら生きてきたんですね。

大きさということで言うと”創造主”ハイ・エボリューショナリーがミッション失敗したアイーシャを責める場面。この二人に身長差はない、むしろハイエボが見上げる感じ。
ここでハイエボの記録係であるティールが、流れるようなムーブでハイエボの足の下に台を差し入れて、ハイエボも流れるようなムーブでわざわざ上からアイーシャにマウンティング。笑えるシーンでもあり、過去作やほかのMCUのヴィランとは違う、天才だけど病的に混乱しているキャラが表現されました。

ガーディアンズのメンバーたちそれぞれが自分の過去、自分の在り方と向き合っていく物語は、わたしの最近の読書傾向とあいまって「ありのままを認め合うことこそが多様性社会」だと、大いなるやさしさの物語として刺さったのです。

ロケットがZuneのプレイリストを2000年代に進めるところにも物語の終着が描かれていたし、アダムになついたあのもふもふの謎ペット、本来はラヴェジャーズの子。最終的にガモーラはラベジャーズに帰り、あの子はガーディアンズに、というそれぞれの選択があってそれぞれが尊重されているわけです。

「私も一緒に組めてよかった」
チャンスがあればまだまだ一緒に旅を続けたいじゅんぷうでした。

6月17日は山寺宏一さんのお誕生日!
われらがピーター、おめでとうございます。

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