"助演男優賞"編:第96回 米アカデミー賞 大予想!!
3月11日(日本時間)に行われる米アカデミー賞。
最高峰の映画の祭典の開催まで、残り8日!
そんななかで今回は、オスカー主要6部門の中の一つである助演男優賞の予想をしたいと思います!
各部門のノミネーション一覧はこちら。
本命:ロバート・ダウニー・Jr.(『オッペンハイマー』)
『オッペンハイマー』より、ロバート・ダウニー・Jr.がノミネート。アカデミー賞には、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)以来15年振り3度目のノミネートです。
演じたのは、アメリカ原子力委員会の創設者の1人であるルイス・ストローズ。オッペンハイマーの敵か、味方か…意味深な役柄を、圧倒的な存在感と威圧感で演じました。
前哨戦では無双状態のダウニー・Jr.。かつては『チャーリー』(1992)でチャップリンを演じ、英国アカデミー主演男優賞を受賞した実力派俳優でしたが、その後はドラッグに溺れて、俳優人生が終わりかけました。そこから『アイアンマン』で見事復活し、”21世紀最も稼ぐ俳優”と称されるまでになりました。
この復活劇を、オスカー受賞で締めくくることができるでしょうか?
対抗:マーク・ラファロ(『哀れなるものたち』)
今年の助演男優賞には、アイアンマンとハルクがいる!『哀れなるものたち』より、マーク・ラファロがノミネートです。
主人公ベラを誘惑して駆け落ちするスケベなおっさんを演じました。とにかくダラしなく、成長して自立していく女性のベラと反比例して、成長の欠片も見えないクズ男のラファロは最高でした!
アカデミー賞のノミネートは久々で、『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)以来8年振り4度目。ちなみに全て助演男優賞で、まさに”名バイプレイヤー”ですね。
単穴:スターリング・K・ブラウン(『アメリカン・フィクション』)
※日本語字幕のないトレーラーです。
2月27日よりAmazonプライムで配信が始まった『アメリカン・フィクション』より、スターリング・K・ブラウンがノミネート。
黒人のステレオタイプタイプからの脱却を目指す弟モンクとは対照的な、ヤク中で自分勝手な兄クリフを演じました。出演自体は短い時間ですが、強烈な印象でしたね。
米ドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』でエミー賞を受賞した実力派俳優。アカデミー賞には初ノミネートです。
穴:ライアン・ゴズリング(『バービー』)
『バービー』より、ライアン・ゴズリングがノミネート。『ラ・ラ・ランド』以来、7年振り3度目のノミネーション獲得です。
演じたのは、マーゴット・ロビー演じる"典型"バービーにベタ惚れのケン。しかし人間の世界を知り、バービーワールドをケンワールドに塗り替えてしまう暴挙を起こします。
演技だけではなく、歌やダンスなど、ハチャメチャな演技をしまくったゴズリング。映画の作風から「アカデミー賞の作品ではない」と公開前は思われていましたが、封切されるやいなや「ゴズリングのアカデミー賞あるぞ!」という声が出てきて、それが実現しました。
しかし受賞までは厳しいようで、ゴズリング自身もアカデミー賞のプロモーション映像で「俺の受賞はねぇよ!」と言い放ってもいました(笑)。
大穴:ロバート・デ・ニーロ(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』より、ロバート・デ・ニーロが演技部門通算7度目のノミネーション獲得。
オセージ郡インディアン連続怪死事件を描いた本作。その事件の黒幕であった人物を演じました。
その威圧感は圧倒的。時代を経ても「スコセッシ×デ・二ーロ=最強」です。
『アイリッシュマン』(2019)でノミネートされなかったこともあり、アカデミー賞演技部門には『世界にひとつのプレイブック』(2012)以来、11年振り。まあ…もう2回獲っているので、今回獲る可能性はないでしょう。
前哨戦の結果
前述した通り、主な前哨戦をすべて搔っ攫ったのはロバート・ダウニー・Jr.。これで獲らないわけがないですね。そしてとにかく受賞スピーチがカッコイイので、オスカーでも期待です。
ちなみに、ライアン・ゴズリングに関しては歌曲賞ノミネートの”I’m Just Ken”のパフォーマンスが決定。助演男優賞が受賞できなくとも、パフォーマンスは楽しみです。
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