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子どもを塾に入れたい妻と意見が合わない話(3)

妻は子どもを塾に入れたいらしい。
ちなみにこのときは妊娠19週目で、6か月になろうというところ。

まだ産まれてすらいないのにそれを話し合うのは早すぎるんじゃないかと思う部分は確かにある。
しかし、この話をするということはその時点で、妻にとっては今の話なのだろう。
これが実際にその身に命を宿している女性と、そうではない男性の価値観の違いというやつなのだろうか。
それとも単に性格か。
いずれにせよ蔑ろにはすまい。

まだ先のこと、とは言っても実際に将来そのときが来て約束が違うなんて言われても困る。
約束は守らないとだからな。
だから話が出たこの時点で、僕の意見は伝えるべきである。

基本的には今まで妻の意見に反対はしてきていない。
子どもはどう育とうと最終的には何とかなると考えているからだ。
しかし、塾か。

妻は小学校をお受験し、エスカレーターで進学している。
こう言うと怒られるのだが、いわゆるお嬢様だ。
両親は自営業で忙しく、学校から帰ると塾に行き夜中に家に帰っていたと聞く。

僕が自分の成育歴からいつの間にか基準が形成されているように、同様に妻にもこれはこういうものという基準がある。
お互いに、否定してはならない部分である。
成育歴の否定はすなわち人格否定であり、それをした瞬間モラハラだ。

しかし、塾か。

塾に通って何を得たのかと妻に問うてみると、塾に通っていたおかげで学校の勉強についていけていた、とのこと。
思わず鼻で笑ってしまいそうになるが、しかし。
田舎の学校と都内の私立の学校ではそもそもカリキュラムの違いはあるだろう。
周りもみんな塾に通っていたというし、塾ありきのシステムなのかもしれない。
知らない世界であるがゆえに、なんとも触れにくい部分だ。

しかし、塾。
うーん。

お察しの通り、僕は塾には反対派である。
もちろん僕も塾には通っていない。

なぜなら、

なぜなら、そう。
母が反対派だったのだ。

#子育ての悩み


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