【ハチドリのひとしずく】森を守り、生産者とつながるコーヒー
▶︎今回は「コーヒーの素敵な社会問題への取り組み」についての記事です。
今日はみなさんに是非知っていただきたいコーヒーをご紹介します!
そのコーヒーで森を守り、生産者を守る。そして社会問題の解決へとつながるコーヒです。
そのコーヒーは『ハチドリのひとしずく』
ハチドリのひとしずくは味ももちろんですが、このコーヒーの生産背景がとても素敵なので、ぜひご紹介させてください。
ハチドリのひとしずく
ハチドリのひとしずくは、"有機栽培"の豆と、"森林農法"で栽培された豆をブレンドしたコーヒーです。
福岡県の会社がフェアトレードで取引され販売されています。
フェアトレード?
フェアトレードは、市場の影響によって価格が変動する商品を、適正な価格で継続的に取引する貿易です。
コーヒー豆の場合、気候や社会情勢の影響で、取引額が変わりやすい。
なので、コーヒーの生産者の方は、安定した収入が得られないため常に不安を抱えて生活をされています。
コーヒーに限らずですが、カカオやバナナなどの生産者は、多額の借金を抱えて、かなり安く取引される作物を育て続けている現状があります。
フェアトレードは、そういった貧困問題を解決できる手段の一つです。
フェアトレードは、生産者が生活できる値段と継続的に取引することを生産者にお伝えし、お互いが了承を得て、成り立ちます。
また、有機栽培や減農薬の作物であることもフェアトレードの特徴で、環境も同時に守ることができます。
フェアトレードが解決する問題
・貧困問題
・児童労働
・環境問題
森林農法(アグロフォレストリー)
森林農法は、言葉の通り、森で作物を育てる方法です。
特徴は、森と生き物の共存を第一に作物を育てることです。
森林農法の特徴
森林農法のコーヒー園では、コーヒー以外の樹木も一緒に育っています。
この理由は、もともとその森で自生していた樹木の中に、コーヒー豆も自生していたため、多種多少な樹木があります、
森林農法の農場では、バナナやオレンジ、マンゴーなどの食料となる樹木もあれば、建材となる樹木もあります。
一般的なコーヒー栽培
コーヒー豆に限らず、多くの作物の栽培方法は、一種を広い場所で大量に栽培する方法が一般的です。
コーヒーならコーヒーだけ、キャベツならキャベツだけ、と単一の作物を大量に栽培する方法をモノカルチャーとも言います。
このプランテーション栽培は効率よく早く大量に栽培することが目的であるため、大量の農薬や化学肥料が必要になります。
また、この方法では、作物も生産者も病気になりやすかったり、環境の不安定で不作になった場合に他に換金する作物がなくなるため、生産者にリスクがのしかかります。
森林農法で生活者を守る
さまざまな種類の樹木がある森林農法の農園では、コーヒー以外にも換金できる作物があることや、自らが食べるための作物があったりと、効率や生産性よりも、生産者の生活を守ることが優先されています。
食べものはコーヒーを栽培している森の農園から、家を建てたくなったら建材をとりにコーヒーを栽培している森の農園から、ということができます。
森で共存する!
生物多様性の豊さを守り、共存する森を作ることも森林農法の特徴です。
背が高い植物が日陰を作り、日光が苦手な樹木が生きる。
作物を食べる虫を、食べてくれる虫がいたり、
病原菌をやっつける菌がいたり、
このように共に生かし合うことができています。
人もその生かし合い(生態系)に入り、人も動物も植物もあらゆる生き物が共存するシステムが森林農法にあります。
人が森の生き物の生態系にはいり、人がはいり森が豊になったと言えることができます。
今までは破壊者であった人が、生物多様性を担うことができます。
「ハチドリのひとしずく」の味は?
ところで、このハチドリのひとしずくのお味ですが、
深煎りの豆がすごく良い味と香りを出しています。
深煎りのコクがあって、フルーティーな酸味がほのかにします。
深煎りのコクが好きな方に、ぜひ飲んでいただきたいです。
ハチドリの名前の由来
この「ハチドリのひとしずく」の名前の由来が素敵なので、ご紹介します。
ハチドリのひとしずくは、南米の先住民から伝わる物語が由来です。
坂本龍一さんも気に入られている物語です。
体長7cmの1匹のハチドリが、火事が起きた森の火を、たった一匹で消そうとする物語です。
短い、短い物語です。
ぜひ、この動画をご覧ください。動画は、自然エネルギー会社の「ハチドリ電力」さんの動画です。
ハチドリのひとしずくの物語は、絵本としても販売されています。