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東大生が小学生の頃に好きになった本達【ドジママの子育ては、なぜか東大につながっていた】

先日の記事で、”怪盗ルパン”の紹介をしましたが
実際に子ども達が小学生の頃に読んだ本を元に
おすすめのものを紹介します。
中でも、好きだったという本の一部を紹介させて
いただきます。

子ども向けの本は、ふりがなが付いているため
自然とたくさんの漢字を覚えることができるので
本当におすすめです。


シートン動物記

どちらの子どもに聞いても
「小学生の頃に好きだった本は?」と
尋ねると、「シートン動物記」
という答が返ってきました。

動物を愛したシートンという作家が記した
46話が全8巻に収められていて、2人とも
小学1年生の放課後にすべて読んだとのことでした。

わが家にもある第1巻の「オオカミ王ロボ」は
最も有名で感動的です。

シートンはロボをにくんでいたのでしょうか。
いいえ、さいごまでロボとたたかったシートンこそ、もっともロボを愛していたのです。

子どものための世界文学の森19 シートン動物記
(アーネスト・T・シートン作 藤原英司訳)
オオカミ王ロボ写真集より

実際にあった話であり、ロボの絵や写真は
ニュー・メキシコ州にあるシートン博物館
に大切に保存されていると記載されています。

小学4年生までに習う教育漢字を使用とありますが、文字が大きくふりがなも振ってあり、挿絵も魅力的。低学年で十分読めます。


レ・ミゼラブル


言わずと知れた「ああ無情」としても有名な作品。

姉の残した8人の子どもたちのためにパンを盗んだ罪でとらえられ、19年の間、牢につながれたジャン=ヴァルジャン。
愛していた男に捨てられ、一人娘コゼットを養うために自分の髪も歯も体までも売らなければならなかったファンチーヌ。

レ・ミゼラブル 子どもと大人のための偕成社文庫
(V.ユーゴー作 岩瀬 孝・大野多加志訳)

ミュージカルなどで観る機会もあるかと思いますが
本は、主人公や登場人物の細やかな心情、機微が
描かれているのが魅力。

母親である私自身も、小学生の頃、夢中になって
読んだ「ああ無情」の感動は、忘れることができません。


ストーリーへの興味から、子どもを深い物語の世界へといざなう、うってつけの本です。
原作はかなり長いようですが、このシリーズは長過ぎず、ふりがなも振ってあるので、小学生も親もおもしろく読めます。


ギリシア神話、王子とこじき、タイムマシン


ギリシア神話、王子とこじき、タイムマシンも
面白かったと挙げていた長男。
ギリシア神話は、わが家に2種類あります。

○こちらは、小学校3、4年生向け↓


○理論社の方は、ゼウスの子アテナが語る、英雄ペルセウスの物語
 神話の世界って、こんなに愛憎が深いものだとは。

神託がくだった。アクリシオスはこの後も男子をさずかることはない。そのかわり、娘のダナエが男の子を産む。しかし、その子はいずれ祖父を殺すことになる。(中略)
「な、なんということだ。余が孫に殺されるだと…?」

ギリシア神話 ペルセウスの書 理論社
(斉藤洋・文、佐竹美保・絵) 

大人が読みたくなります。↓


王子とこじきは、「トム・ソーヤの冒険」でも
有名なマーク・トウェインによって書かれた
物語です。

ごみため横丁の貧しいトムと、イギリスの王子
互いのくらしをしてみたいと思い、服を交換して
入れ替わってみると…。

記憶に新しいヒット作「君の名は」では
男子と女子が入れ替わるという設定でしたが、
「王子とこじき」は男子同士、しかも
顔がうり二つの少年が入れ替わるという
設定の古典名作となっています。

これも小学4年生までに習う教育漢字を使用とありますが、ストーリーの魅力や文字の大きさ、ふりがなから、小学校の低学年でも十分読めるのではないかと思います。↓


タイムマシンは、H.G.ウェルズの不朽の名作。

タイムトラベラーという概念は、昭和世代には
懐かしい「時をかける少女」(筒井康隆作)もそう
でしたが、子どもをワクワクさせて話に引き入れてくれるものです。

 タイムマシンの原因不明のゆれが、いっそうはげしくなり、それにつれて、耳ざわりな音が、両耳いっぱいにひびいていく。
そのうえ、果てしなく落ちていくような感覚に苦しめられ、わたしのがまんは、限界をこえようとしていた。
 もしかしたら、タイムマシンを止めようにも、もう、止められなくなっているのではないか…。

タイムマシン 講談社青い鳥文庫
(H=G=ウェルズ作 加藤まさし訳)

小学中級から、とあります。↓


今回の本は、いかがでしたでしょうか?

家に残っている本だけで紹介しましたが、
子ども達は、母親がフルタイムで働いている間に
本を読んだり、キャッチボールをしたりと
自由な時間を過ごしながら、成長していました。


ふりがながあれば、対象学年がもっと上であっても
読むことができますし、漢字も覚えます。

そして、本を読むことは情操教育として、
数値では測りきれない発達をもたらしてくれます。

主人公のいろんな人生を疑似体験することで
想像力共感力を養い、感受性も豊かにして
くれるのです。

では今回は、このへんで。





○おまけ…
小学生の頃に読んでいたマンガもひとつ紹介します。
ドラえもん映画を必ず見ていました。これはオールカラーです。↓



☆東大に入ると思っていなかった小学生の頃に
 2人の子ども達が読んでいた本について ↓

☆東大子育てエッセイを書こうと思った経緯はこちら↓


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