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伊東潤
2020年2月20日 00:11
※伊東潤無料メルマガ「歴史奉行通信」登録はこちらから。1. はじめにー 川路利良という一人の男のビルドゥングス・ロマンとピカレスク・ロマンの二重構造ー『走狗』今回は2月20日発売の『走狗』文庫版 について熱く語っていきたいと思います。本作は、薩摩藩の幕末から明治維新までの流れを、川路利良の視点から描いた大作です。この作品を書いた理由は三つあります。川路が外城士(とじょう
2020年2月20日 00:23
※伊東潤無料メルマガ「歴史奉行通信」登録はこちらから。1. はじめにーー作家としての「キャリア高度」が決まる覚悟で臨む大作『茶聖』さて季節柄、今回は皆さんに利休の点てた熱い茶を飲み、寒い冬を乗り切っていただきたいと思っています。いよいよ大作『茶聖』の登場です。本作は私のキャリアを決定づける作品と位置付け、精魂込めて執筆と推敲をしてきました。その甲斐あって、仕上がりには自