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富士吉田ハタフェス(一部)レポ。なんとなく、で行っても楽しい。知るほどになんだか胸熱。
訪れる人が増えてほしい、と願って書くレポートです。
が、情報が部分的で個人の主観によるのであまり参考にならないかも。
ぜひ、公式ページにアクセスしてくださいね!!
先日、自分の住む町である山梨県富士吉田市で行われた
ハタオリマチフェスティバル
に行ってきました。
イベントは2日間。その2日目の午後に、気乗りしない中学生と小学生を連れて3人で。
帰りにゲーム屋と本屋を見に行けるならイイヨ、ということでローテンションな2人を巻き込みまして。
ハタオリマチフェスティバル、通称ハタフェス。
ハタオリマチは、漢字にすると機織り町。
この町の産業の魅力を、町ごと、関わる人ごと、発信しながらこれからの繋がりを生み出していくようなイベントなのかなと思っています。
→違いました。
公式ページに素晴らしいテーマメッセージがありましたので1番下に載せます。ぜひ読んでください。
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富士吉田市は1000年以上前から織物業が営まれてきた町です。
時代の変化もあり、最近では伝統的な枠組みや景色と、新しいお店や試みが共存しているような、そんな印象です。
とはいえ、住んで20年以上になっても説明できるほどには知らないことばかりの私。
これから少しずつ知っていけたら、と思っています。
ハタオリマチフェスティバル(以下ハタフェス)
名付けた人はどなたでしょう。
ネーミングには理由がある。
ネーミングには狙いがある。きっと。
お話聞いてみたいものです。
縮めて呼びやすい通称、愛称があるっていいですよね。
今年9周年を迎えたハタフェス
コロナ禍や台風で中止になった年を乗り越えつつ、年々山梨県の他の地域や県外、遠くからの出店も増えてきて、注目度が高まってきているようです。
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私は過去に何度か行っているのですが。子どもに振り回されたり時間が限られていたりして、なかなかゆっくり味わえたことがないのです。その頃からさらに、というよりおそらく毎年、進化しているようです。
ハタフェスは開催場所が毎年、一部変わります。
空き店舗を使っていたのが、お店がオープンして使えなくなる、ということもあるようで。
大きなハコに沢山の店が並ぶイベントとは違って、街並みを活かしたイベント設計だからこその変化する面白さがあり、きっと運営側には困難があることでしょう。
もし丸一日、時間があって、1人で訪れたとしたら?
エリアマップを片手に歩き回り、気になるブースを見てお買い物をしたり、ワークショップに参加したり。足元はスニーカー一択です。織物についての展示を見学して感性も思考もぐるぐるしたり、出店者さんとお話をしてみたり。
夜まで美味しいものを食べて飲んでクロージングライブをゆったり味わいたいですね。
個人的には、いろんな方にインタビューしたくなること間違いなしですね。
多分、1日終わるころには富士吉田への愛着が増していそうです。
公式サイトによると、こんなコンテンツです。
・ハタオリマチマーケット
・ワークショップ
・B TANマーケット
・産地関コラボレーション「まちのおと」(ポップアップショップ
・コラボレーション
・フジヤマテキスタイルプロジェクト
・まち歩き
・クロージングライヴ
盛りだくさんです。
キッズエリアや授乳室もあって、小さな子ども連れにもありがたいです♪
さて今年のハタフェスの2日目は、午前中に雨が降って寒いぐらいのお天気。
少し離れた駐車場から開催エリアまで早足で歩いても、薄手の上着が寒く感じるような陽気でした。
10月後半の富士吉田、寒さ対策は必須です。
富士吉田市の中心部を南北に走る本町通りは、ハタフェスの期間中、一部が歩行者天国となります。→違いました。2日目だけ歩行者天国だったようです。
ここ数年は海外からの観光客が増えて、一部スポットは外国人で賑わっていますが。
たくさんの日本人がこの辺りを歩く光景は、普段、車社会の富士吉田からするとハレの雰囲気です。
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ちなみにイベント開催エリアを縦断する本町通りは、富士山に向かってゆるやかな坂になっています。富士山方面へ行くのを上る、逆は下る、という言い方を地元ではしています。
富士山は神様なので地図上でも上。富士吉田市内の地図を描く時はだいたい、南が上になります。
富士吉田の中心部の上の方は上吉田(かみよしだ)地区、下の方は下吉田(しもよしだ)地区。ハタフェスは下吉田エリアが会場です。
余談でした。
会場レポ
全体の中のほんの一部のレポートです。
中村会館エリア
黒板アートの黒板当番さんのところで今までの作品をまとめたミニ黒板アートを見て感激し、ワークショップに(私が)参加したかったけれどわが子が待てずあきらめ。描きたいものをチョークでミニ黒板に描かせてもらえるみたい。ちょうど小さな女の子が参加するところでした。
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そばには子どもが遊べるスペースがあります。
素材や色や音、創造力がイキイキとしそうな。
(写真がなく残念)
ポップでステキな洋服屋さんのブースで無表情だったうちの中学生の目が少し輝く。「かわいい」と出会えるって嬉しいね。富士吉田のブランドではないらしいけれど、富士吉田産の生地を使っていると聞き、ああハタフェスってこういうことなのかな、と。市外の作り手さんと、生地の産地である富士吉田、さらには織物工場と、お客さんが交じり合える場なんだな、などと思う。
フコク生命ガレージエリア
紙製品とか本屋などが並んでいる。便箋?カード?とても好みの模様が目に入る…じっくり見たい。1人で来ればよかったと後悔。本屋さんも気になる。店主が厳選しました、みたいな品揃えのところって、必ず面白い本に出会えるんだよな…と思いつつ深追いできず通過。
KURA HOUSE エリア
以前入ろうとしたら休みだった、気になるお店があるエリア。見た目からして美味しそうな雰囲気が漂う。なんとなくうちの子の舌に合わない気がしてやめたけど期間限定フードがあり、やっぱり食べればよかった。イラストレーターさんの展示会をやっている様子も。
無人の古着屋さん
出店というわけでなく、この通りで営業している店舗。昨年か一昨年あたりか、開店して気になっていたけれど入ったことがなかった。券売機システムおもしろい。サービスエリアでラーメン食べるときみたい。調べたら今全国にこういう店があるらしい。時代なのだろうか。
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残念、うちの小学生のもう帰ろうコールが止まらず、来た道を戻る。子どもたちはさっき通ったときにチェックしていたのか、途中でチョコミルクとかりんとう饅頭をリクエスト。それはいいんだけど美味しいエリアを他にも見たかったな、神社まで下りたかったな、と後ろ髪ひかれつつ、会場をあとに。
駐車場には県外ナンバー車も地元ナンバー車も沢山とまっていて。歩く人は素敵な服装の人が多いように感じました。織物とファッションの繋がりを目掛けて、ハイセンスな人が少し遠くから集まっているのかしら。普段この町では、地元の人がたくさん歩いているような場面がないです。お祭りのときを除いて。車社会だから普段見えないだけで、実はオシャレな人がけっこう住んでいたりして、とうちの中学生とそんな話をしながら帰りました。
イベントも町のことも興味がなさそうだった中学生に感想を聞いてみました。
おもしろかった、そうです。
何がかってうまく言えないけどおもしろかったそうで。積極的に楽しんでいるように見えなくても、彼女なりの楽しみ方があったようで何より。
早く帰ろう連発だった小学生に聞いてみました。
チョコミルクも美味しかったけど、違うのも食べたかった。あと寒かった。だそうです。
織物に特別興味がある、というわけではない40代女性の感想は。
楽しかったです。きっと1日味わい尽くしたら、地元への愛着、関心の度合いがアップして、歩数計の数字も上がります。そして地元にいながらにして他の土地の魅力的なお店と出会えるというお得感も。未来のためにアクションを起こす人に出会えるという価値も。
やはり1人で来ればよかったか、と早々に後悔した母でしたが。うちの子たちにはこの町が生まれ故郷です。心に残る何かがひとつでもあれば、というのは勝手な期待ですが、そうであってもそうでなくても、ちょっといい日が過ごせた気がします。
もうひとつ貼っておきたい素敵すぎた光景
店先でかごを編んでいます。
LONGTEMPS前
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本町通りのお気に入り喫茶
昭和レトロです。
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公式サイトによると、AからNまで14のエリアがあったそうです。
レポート記事を書きたいけれど、まわれたところが少ないのでどうなることか、と思っていました。余談が多くなりました。織物っぽい写真がまるでなかった。ぜひ公式サイトを見に行ってみてくださいね。
ここまでお付き合いくださって、ありがとうございます。
ハタフェスのサイトから、すてきなメッセージをシェアさせていただいて、終わりにしたいと思います。
ハタオリマチフェスティバル メインテーマ
「つなぐ織」
ハタオリマチ、富士吉田市は1000年以上も前から織物の産地としての歴史があります。その長い歴史の中では、今の世の中のように様々な困難と苦労に直面してきました。そんな時、このまちの職人や工場で働く人々は、この産地でできることを常に考え行動しています。どんなときもひたむきにていねいに、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を組み合わせ、織ることを続けています。そのために必要な準備工程の人たちも然り。
「織」という言葉は、「糸」と「戠」(しょく)という字から由来していて、「戠」には目印の意味があり、「糸」を組み合わせることで「模様を目印にしながら布を織る様子」ということでこの言葉が生まれたそう。
つなぐ織。
ハタオリマチフェスティバルでは、産地の人々、そしてこのまちに想いを寄せてくれる人たちの想いを紡ぎ、経糸と緯糸を使って織物を織るように、人と人、人とモノが交流し、このイベントがあったから生まれた成果を顕在化します。
産地の目印として、産地のひとつの物語として、未来につながるイベントになるように。
来年のハタフェスでお会いしましょう。