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玉響の箱

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玉響の箱(たまゆらのはこ) 玉は宝石や美しい石のこと。 そんな宝石が揺れる一瞬を、 「玉響」と申します。 一瞬のキラメキを閉じ込めた箱には、 noteで出会った素敵な記事を、 …
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#伊勢神宮

内宮参拝と旅の終わり

内宮参拝と旅の終わり

長い旅だったと思う。交通機関も未発達な時代。歩いて歩いて歩き続けて、そうして最後にたどり着いたのが伊勢だった。

崇神天皇の時代(3〜4世紀頃?)。宮中で祀られているアマテラスの威光が強すぎるため、別の場所に移すことが提案された。

何人かの皇女が様々な地でアマテラスを祀ったが、なかなかしっくりこない。そのお役目を最後に担ったのが、倭姫命だった。倭姫命はアマテラスの依り代である鏡を携えて大和(奈良

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海で禊、お伊勢参り【三重県伊勢市】

海で禊、お伊勢参り【三重県伊勢市】

目覚ましはかけていないが、早くに目が覚める。空調のきいた部屋で足を伸ばして寝られることのすばらしさを実感。体の疲れがとれているのがわかる。気取りながらカーテンを勢いよく開く。曇天。朝食もとらずに車を走らせた。

二見興玉神社海は灰色の空と混ざり、青緑色となって凪いでいる。「お伊勢参りは二見から」と言われるように、伊勢神宮を参拝するときは、先に二見興玉神社で禊をするのが一般的な作法とされている。

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