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鶴橋コリアンタウン「アリラン食堂」に行った感想

三連休の中日、ふと思い立って鶴橋のコリアンタウンに行ってきた。

目的はグルメ巡り。

普段、あまり韓国料理を食べない私にとって、どんな味わいが待っているのか楽しみだったのだが…


商店街はコリアンタウンの雰囲気を楽しむ場所として考えるべし


私たちの目的は「美味しいものを食べること」。

それにもかかわらず、メインの通りに並ぶ有名店で食事をした。

観光客が沢山いるところの飲食店のお決まり。
「高くて味は微妙」

お腹がとても空いていたので、重要なことなのに忘れかけていた。


「アリラン食堂」でサムギョプサルを食べた感想


立ち寄ったのは、鶴橋本通商店街にある「アリラン食堂」。

食べログでは★3.5。
少し心配だったが、「何を食べても美味しい」と言うコメントもあった。

料理の種類も豊富だ。
日本で有名とされている、韓国料理はほとんどあった気がする。


サムギョプサル(豚肉の焼き肉)は一人前1000円程。
ただし、二人前からのオーダーが必要だった。

周りのお惣菜はサムギョプサルにサービスでついてくる。
韓国料理店ならではだ。

味の感想


肝心の味は…美味しいけど、普通。

悪くはないけど、期待したほどの驚きはなかった。
口コミにも書いてあった…かもしれない。

もっとジューシーで肉厚なサムギョプサルが食べられそうな気がしていたけれど、
まぁこれも一つの味わいかと。

サービスで付いてきたおかずは、家庭的なお惣菜という感じ。
特に特別感はなく、どこかで食べたような味がした。

そしてキムチ盛り合わせも頼んでみた。
日本のキムチと全然違う。

酸味が強く、乳酸菌がしっかり感じられるタイプで、塩気や辛さが抑えめ。


日本のキムチとは違うものを楽しめたので、
好みは置いといて良い体験ができたと思う。

コリアンタウンならではの、ユニークな体験ができる。

このお店、とにかくユニークだった。

積極的で、まるで親戚のおばちゃんみたいなアジュマたち(韓国語でおばさんの意味)。


お店の前のメニュー看板を見て、入るかどうか悩んでいた私たちに、アジュマが声をかけてきた。


「お兄さん、お姉さん!うちは30年やってるから、絶対美味しいよ!後悔しないから、入っていきなさい!」と、ちょっと強引な勧誘。

しかし不思議と悪い気分にはならない。

明るくて真っ直ぐで思わず笑顔になってしまう。

旦那が「他のお店も見てから考えます」と言うと、さらにアジュマが食い下がる。

「なんで?他のお店でもうちが一番美味しいって!今なら席も空いてるし、食べてみて!」という勢いで、なんとなくそのエネルギーに押されて、お腹もペコペコだったこともあり、入店。

入ってみたら、確かにアジュマたちは終始元気で、他のお客さんに食事中「どうだった?美味しかった?」と何度も声をかけていた。

こうしたおもてなしが、どこか懐かしくて楽しい。

本当にグイグイくるのだが、悪い気はしない。
むしろ暖かいと感じる。

パワフルで明るいアジュマたちの接客。
このお店の一番良いところだと思った。


営業のプロ

この店に入る前、入ろうか迷っている私たちに声をかけたアジュマは、主に客引き担当のようだ。

店内で料理などを運んだりといった仕事はやってなかったように思う。


店の中からこっそりと、入り口の扉のガラス窓を通して、店の外を見張っている。

アジュマに客引きされて、入店してからその様子を見ると、なんだか新鮮で面白い。


獲物を待ち構えている様子なわけだが、
時々ゆらゆらと横揺れしていてかわいかった。


ちょうど、30代くらいの男女がお店の前で立ち止まって、「何があるかな〜」といった感じで看板を見ていると、すかさずバーっと扉を開けて出ていって、私たちの時と同じようなテンションで男女に声をかけていた。 

それを見て、思わず笑ってしまった。

案の定、アジュマの熱意に引き込まれ、店内へと吸い込まれていった。

営業のプロだと思う。
私も見習うべきところが沢山あるなと感じた。

まとめ

とびきり美味しいグルメを探すことは、今回できなかった。

しかし、アジュマたちの元気で楽しい接客が、ちょっとしたサプライズとして良い思い出になった。

味の充実を求めるなら、商店街とは逆の方向にあるお店がいいと思う。

ローカルチェーンの「小川商店」なんかが気になっている。
ブリンブリンのホルモンが食べれそうだ。



大阪鶴橋コリアンタウン。
近いうちにリベンジしなくてはいけなさそうだ。

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