一番のりんごはなにりんご?(せーの!)
【「トキメキは赤くて甘い」について】
私は、2020年3月初めにニコニコ動画で「たべるんごのうた」を見て、アイドルマスターシンデレラガールズ(デレマス)の「辻野あかり」を知った者です。
当時「辻野あかり」には声(ボイス)が付いていませんでしたが、「たべるんごのうたブーム」の勢いに乗って、デレマスのゲームアプリ内で行われたボイスアイドルオーディション(ボイス選挙)において1位になりました。
2020年9月に、当時デビューしたばかりの声優である「梅澤めぐ」さんが、「辻野あかり」のボイスに付いてくれました。
そして、2022年4月に、「辻野あかり」のソロ曲である「トキメキは赤くて甘い」がリリースされました。
「トキメキは赤くて甘い」は、「辻野あかり」のために公式が用意したイメージソングです。シンデレラマスター(CM)のソロ曲シングルNo.61です。
この曲を何度も繰り返し聴いて、歌詞カードも読んで、この曲のコンセプトではないかと私が考えついたことをnoteに書いておきたいと思いました。
考察ではなく、ただの妄想になっていますが、よろしければ読んでいただけるとうれしいです。
【私が思う「トキメキは赤くて甘い」のコンセプト】
結論から言うと、「トキメキは赤くて甘い」の曲自体は『あかりんご(辻野あかり)のうた』ですが、「辻野あかり」自身の手によって『たべるんごのうた』化している曲だと思います。
『たべるんごのうた』は、バチさんが製作されたわずか35秒の動画(「辻野あかり」イメージの二次創作)です。一回繰り返すので実際は18秒程度の曲であり、その内容はひたすら「山形りんご」の宣伝をして、最後に唐突に「りんごろう」を紹介するものです。
最初に聴いた時は「山形りんご」のCM(コマーシャル)のような曲だと思いました(デレマスの知識がほとんどなかった当時の私には「何なのこれ?」って感じでした)。
「トキメキは赤くて甘い」には、「おめかし☆あかりんご」「もぎたてロワイヤル」等といった、「辻野あかり」のカードを彷彿させるような歌詞があります。
また、「努力は苦手」「摘花しちゃうんですけどね」等といった、「辻野あかり」の印象的なセリフを想起させる歌詞もあります。
一方で、「唇寄せて」「産地直送」「インリョク」「アダムとイブ」等といった、「りんご」そのもののオマージュも入っており、気づくと楽しいです。
この「トキメキは赤くて甘い」は、「辻野あかり」(りんご要素を入れた呼び名である「あかりんご」)をイメージして作られたアイドルソングであることに間違いないと思います。
これは「あげるんご」「こなすんご」「とどけるんご」と歌詞に入れながら、「たべるんご」をあえて歌詞に入れていないことからも読みとれます。
「りんご」自体の歌詞も本記事のタイトルにしている冒頭部分のみで、「山形りんご」という歌詞は一切出てきません。
「こいつはりんごろう」ノルマを歌詞に入れることなどありえません。
『たべるんごのうた』ではなく『あかりんごのうた』であるという配慮や苦心が歌詞カードから滲み出ていると、私は思います。
一方、「辻野あかり」自身はこのように捉えません。憧れのソロ曲シングルは、冒頭の歌詞から「山形りんご応援ソング」だと思い込んでいます。
全国生産量4位に甘んじる「山形りんご」を応援するために、こんな素晴らしい楽曲を書いてもらったことにカンゲキしています。
ただ、「山形りんご」という歌詞が一切出てこないことから、曲を聴いてくれた人が「山形りんご」のことだと気づいてくれるのか、不安に思います。
そこで、「山形りんご」であることを何とか伝えようとします。それが「ささやきボイス」です。
周囲に気づかれるとマズイので、小さな声でこっそりと録音(別撮り)していましたが、リズムに合わせてつぶやいていると楽しくなってきたのか、後半になると歌詞のある部分にも「ささやきボイス」が入ってしまっています。
こっそりと曲に合わせて入れたものですが、さすがにバレていると思います。ただ、『これはこれで辻野あかりらしい曲になっている』ということで、「ささやきボイス」も入れてリリースされたのだと思います。歌詞カードに「ささやきボイス」が一切書かれていないのは、このためです。
楽曲製作者の配慮や苦心は、「辻野あかり」自身の手によって崩れ去ったのだと思います。
以上のようなコンセプトで「トキメキは赤くて甘い」は作られたのではないかと、勝手に妄想しています。
試聴版を聴いた際に「公式たべるんごのうた」や「たべるんごのうたDX」というコメントがありましたが、これは「辻野あかり」が意図したとおりの結果だと思います。
【まとめ】
以上が、私が「トキメキは赤くて甘い」を聴いて思った解釈です。人それぞれに解釈はあると思います。
フルを聴いて、とても面白い構造になっている曲だと思いました。曲を聴いて思いついた妄想をやっと文章化できました。
「トキメキは赤くて甘い」のストーリーコミュがデレステのゲーム内で後日実装されると思います。「辻野あかり」がどんな言動をするのか今から楽しみです。「砂塚あきら」や「夢見りあむ」もコミュに登場して、「#ユニット名募集中」がバカ騒ぎするのを期待しています。
私の妄想はコミュに基づいていないので的外れなものになっていると思いますが、いつかコンセプトが分かったらいいなと思います。
パブサすると、「せーの!」の後に『山形りんご』か『あかりんご』かどちらでコールするかの議論もありました。
私の解釈からは、「ささやきボイス」どおり『山形りんご』です(「ささやきボイス」部分をコールしてあげるのが親切かなと思います。後半とか並行して歌うのは難しく、合いの手みたいな感じになるのかなと思いました)。
ただ、「辻野あかり」が「一番のアイドル」になった時は、『あかりんご』とコールして、『ありがとうございます!』とレスポンスを受けて、『うおぉぉぉ』と叫びたいです(「どこの王国民だよ」と言われそうなコール&レスポンスですが)。
最後に、なぜ「辻野あかり」は自分用のアイドルソングを「山形りんご応援ソング」と思い込んでしまったのかも書いておこうと思います。
結論から言えば、「辻野あかり」はまだ「本物のアイドル」ではないからです。
「本物のアイドル」ではないからこそ、現実を認識しながらも理想を追い求めようとする曲に、アイドルである自身ではなく、「山形りんご」のことだと思ってしまったのだと思います。
では、「辻野あかり」は「本物のアイドル」を目指すべきでしょうか。
『彼女が本当のアイドルを目指せるように、プロデュース、お願いします』と言っている「千川ちひろ」さんに怒られるかもしれませんが、「本物のアイドル」を目指す必要はないと私は思っています。
たとえ「偽物」と言われようと、『偽物が本物に敵わないなんて道理はない』ので、「偽物」のままでプロデューサーやファンと一緒に「夢」を追い続けて「一番のアイドル」を目指せばよいと思います。
他の誰かが歩んできた「本物のアイドル」という王道よりも、「辻野あかり」にしか歩めない道を歩んでほしいです。それで「一番のアイドル」になることができるのなら、「本物」を凌駕する「唯一無二のアイドル」だと私は思います。
Sweet Sweet Sweet
おとぎ話じゃないけれど
美味しい夢を
あげるんご
・・・
あなたに届け
Sweet Sweet Sweet
魔法なんかじゃないけれど
甘い夢を
君に
とどけるんご
「辻野あかり」は「おとぎ話」に出てくるような「ヒロイン」にはなれないかもしれないけど、彼女なりにやれることを楽しみながらやって、プロデューサーやファンに「夢」を届けようとしてくれています。
プロデューサーやファンも、「魔法」のような「奇跡」を起こすことはできないかもしれないけど、自分なりにやれることを楽しみながらやって、「辻野あかり」に「夢」を届けようとしています。
これからも一緒に、いっぱいの「夢」をもりもり追い続けていきたいなと思いました。
まだ聴かれたことのない方は、この機会に試聴版だけでも聴いてもらえるとうれしいです(公式動画を貼っておきます)。
気に入ったら、ぜひ「辻野あかりをよろりんご♪」
長文になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。