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提言『Beyondコロナの日本創生と土木のビッグピクチャー~人々のWell-beingと持続可能な社会に向けて~』
公益社団法人土木学会は、2021年度会長特別委員会による提言書『Beyondコロナの日本創生と土木のビッグピクチャー~人々のWell-beingと持続可能な社会に向けて~』を発表しました。この提言は、土木が社会にどのように貢献できるかを考えるために策定され、多様な世代の意見を取り入れたアプローチが取られました。また、対談や座談会を通じて意見交換も行われました。提言の内容は、土木の立場から未来像を示すものであり、社会の発展と次世代の希望に向けてインフラを築く土木の役割を考え続ける姿勢も確認されました。
提言を公表しました
公益社団法人土木学会(会長:谷口 博昭)は、6月6日(月)に、2021年度会長特別委員会 コロナ後の“土木”のビッグピクチャー特別委員会による提言書『Beyondコロナの日本創生と土木のビッグピクチャー~人々のWell-beingと持続可能な社会に向けて~』を公表いたしました。
本提言は、「日本が直面している様々な危機に立ち向かい、ありたい未来の姿を実現していくために、土木がどのような責任を持ち、社会に貢献できるか。」という課題に応えるべく、「社会と土木の100年ビジョン」を踏まえて策定したものです。
策定にあたっては、「開かれた魅力ある土木学会」として、会議室やオンラインでの議論だけではなく、各地の、多様な世代の方々に、また、土木の関係者に限ることなく参画いただくという、これまでとは異なったアプローチをとりました。
2021年9月に開催したnoteコンテスト「#暮らしたい未来のまち」はその一環として、土木の世界の中だけで思考することなく、広く国民市民のみなさまの考える「ありたい未来」の姿を踏まえて、土木がそこにどのように貢献できるのかを考えるため、開催したものです。
ほかにも土木学会誌の特別企画として、会長自らが各界のリーダーとの対話を行い、土木学会誌の誌面や土木学会誌ホームページを通じた発信を行いました。
会長対談(土木学会誌会長特別企画2021)
2021年7月号
『産学官の垣根を超えた議論で「ビッグピクチャー」を描こう』
[語り手] 谷口 博昭第109代土木学会 会長
[聞き手] 羽藤 英二土木学会誌編集委員長
202年9月号
『コロナ後の政治経済社会とインフラの未来を語る』
[座談会メンバー]
三村 明夫 氏 日本商工会議所 会頭
橋本 五郎 氏 読売新聞東京本社 特別編集委員
谷口 博昭第109代土木学会 会長
2021年11月号
『アフターコロナへ向けた分散型国土づくりと地方創生』
[座談会メンバー]
飯泉 嘉門 氏 前全国知事会会長、徳島県知事
立谷 秀清 氏 全国市長会会長、福島県 相馬市長
谷口 博昭 第109代土木学会 会長
2022年1月号
『シンクタンクと土木学会が連携し産業基盤のパラダイムシフトを牽引』
[語り手] 寺島 実郎 (一財)日本総合研究所会長、多摩大学学長
[語り手] 谷口 博昭 第109代土木学会 会長
2022年4月号
『よりよい国土を次世代へつなぐ辛口の技術者集団たれ』
[座談会メンバー]
林 康雄 第107代土木学会 会長、鉄建建設(株)取締役会長
家田 仁 第108代土木学会 会長
政策研究大学院大学特別教授、東京大学名誉教授
上田 多門 土木学会 次期会長
北海道大学名誉教授、深セン大学特聘教授
谷口 博昭 第109代土木学会 会長
2022年6月号
『今、学会が社会に問う「将来日本のあり方」』
[座談会メンバー]
石田 東生 筑波大学名誉教授、日本みち研究所理事長
屋井 鉄雄 土木学会副会長、東京工業大学副学長・教授
谷口 博昭 第109代土木学会 会長
また本部における議論だけでなく、土木学会8支部(北海道・東北・関東・中部・関西・中国・四国・西部)においても、それぞれの地域の未来像を、各支部の特徴を活かした議論をおこなっていただきました。
今回、提言としてとりまとめたものは、あくまで2022年の時点における一つの考え方として整理したものであり、今後も社会・経済、国際情勢を踏まえて適宜見直しを行っていく必要があると考えています。今回取りまとめた「土木のビッグピクチャー」は、土木の立場から未来像を示した全体俯瞰図です。多くの方がありたい未来を議論する際の参考として役立てばと願います。
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土木学会では引き続き「開かれた土木学会」として、国民全員とりわけ次世代を担う若者が、未来への希望を持って暮らすことができる社会の姿を考えながら、生活経済社会の下部構造であるインフラを築き、守り、引き継いでいくという土木の営みを続けていくことの意味・意義を考えつづけて参ります。
また6月8日には、本提言書を国土交通大臣に手交いたしました。
提言本文(note版)
提言書内容をnote向けに再構成した記事を公開しています。PDFファイルはちょっと・・・という場合は、こちらの記事からご覧ください。
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