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弘前市 下川原 土人形

下川原土人形・下川原焼(したがわらやき)

たまたまスマホで目についた民芸品、土人形の鳩笛を購入した。
津軽地方、弘前の民芸品でした。
偶然にも今年の7月末から8月にかけ、弘前ねぷたを見に
初めて弘前に行くので、この偶然に少し縁を感じた。

この下川原焼土人形は、江戸時代に陸奥弘前藩九代藩主の津軽寧親(つがるやすちか)は、津軽の地に子どもたちが遊び学べる玩具が少ないことを憂い、雪深い冬の閑暇に土人形をつくるよう命じました。これを担ったのが九州筑前で陶磁器作りを習得してきた初代高谷金蔵です。
この初代高谷金蔵が、津軽藩に召し抱えられて下川原に窯を築いたのが下川原焼土人形(したかわらやきつちにんぎょう)のはじまりといわれています。代表的な土製の笛玩具"鳩笛(はとぶえ)"の他、津軽の風俗や行事を表現したさまざまな人形が現在も青森県弘前市でつくられています。

箱の中の紙に書かれていたのは、下川原焼五代目窯元 高谷充治の名と、郷土玩具保存会による文章でした。

この「郷土玩具保存会」による文をご紹介しておきます。

陸奥の果、津軽野の中心都市、弘前を訪れる人に忘れ難い想出を残す、古城と桜、岩木山、ねぷた祭り、お山参詣等史跡、伝統の芸能等と共に藩制時代に生れ育くまれ今 にその形を止めて居るものの一つに下川原の土人形がある。かつては津軽十万石の御用窯として数々の名器をも産出したものである。今民間の愛玩に依って残された土人 形の数々を、試みにその一つを手に把られよ、津軽の庶民生活の臭いが純朴な単純化されたその姿態の中にいみじくも表現されているのではないか。
津軽の人々にとって之等の鳩笛、めんこ、雪踏み、もほ鳥、笛コ等々は総て幼なかりし童時代の想出と遠い昔の平和をしのばせるものがある。
弘前の中心を流れる土淵川の上に今も昔に変らぬ土地と手法に委ねられて日々新なる粗いを伝統の中に持続けて作られて居る。(郷土玩具保存会記)

郷土玩具保存会記

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