国際語学教育機関EFが113の国・地域の英語能力指数を公表
こんにちは。ジョイズ note編集チームです。
本記事では、世界英語能力指数 EF EPI 2023についてまとめました。
語学学校運営企業のEFエデュケーションファースト(本社スイス、以下「EF」)は先日、2023年版の英語能力指数レポートを公表しました。このレポートは113の国・地域から220万人が参加したテスト結果のデータを基に算出されています。その中では、それぞれの国・地域のスコアやランキング、分析なども公開されました。
私たちがこれからの英語教育を変えていくために、参考になると感じた内容をご紹介します。
はじめに ー EF EPIスコアとEF SETについて
2023年のEF EPIスコアは、2022年にEF英語標準テスト(EF SET)またはEFの英語実力テストを受けた220万人を超える受験者のデータを基に指数化されています。
EF SET は、オンラインで受けられるリーディング力とリスニング力を測る適応型英語テストとして、2011年より公表されています。 EF EPIスコアに関しては、受験者の語学能力をCommon European Framework of Reference (CEFR) によって定義された6つのレベルに準拠して設計されているようです。
EF EPI 英語能力指数の詳細はこちら。
EFによるスコア分析
参考までに、今回発表された日本のランキングは全体で87位、アジアでは15位でした。EF EPIスコアは457と「低いレベル」に位置付けられてしまいました。文部科学省の主導で2021年から新学習指導要領が本格的に始動し、英語教育に益々力を入れたい日本にとっては、あまり嬉しくないニュースです。
EF EPI2023のレポートでは「東アジアの英語離れが継続か」という見出しで、日本の英語力低下の分析がなされています。
実際に日本人の海外留学生は、足元ではパンデミックの影響で大幅に減少しました。さらに、急激な円安の進行で、日本人にとっては英語圏の国々をはじめ海外との距離がやや遠ざかっているのかもしれません。
大学生等の海外留学数の推移(留学期間別)
また、日本の年代別スコアでは若年層(18-25歳)の英語力の低下が他の世代に比べて顕著です。EFはこの低下の要因を、若者の海外離れに加え、パンデミックによる教育システムが一時的に麻痺したものではないかと分析しています。
EF EPI 世代間の傾向
EFによる教育業界関係者に向けた提言
さらにEFのレポートでは、各国の英語力向上のために、教育業界の関係者に向けた提言も発信されています。本記事では教育委員会や学校向けの内容を中心に一部抜粋しました。実際に日本の教育現場で推し進められている内容や、まだまだこれから取り組むべき課題などが挙げられています。
また、教師への取り組みに対する提言が多く、教師へのトレーニングが間接的に生徒の英語力向上に繋がるといった内容が印象的でした。
EFの提言 ー 公的機関および教育委員会向け(一部抜粋)
カリキュラムで利用可能な時間数と、教育の主要な節目ごとに達成できる能力レベルを提示する
教師と生徒の両方を対象に大規模な評価基準を設け、ベンチマークを設定した上で、長期的な進捗を追跡する
英語によるコミュニケーションスキルを評価できるよう入学試験と卒業試験を構築する
全ての新人教師のトレーニングプログラムに英語を含める
他の指導法で訓練を受けた英語教師に対し、実践的な指導法のトレーニングを再度行う
指導に十分な英会話力を持った教師のみが英語を指導できるような制度を設ける
英語を指導するための最低基準を設け、 定期的に指導員のテストを行い、基準に満たない者をトレーニングする
子供たちに母語での読み書きを最初に教える
テレビ番組や映画の吹き替えを行わず、 字幕を使って原語で放送されるようにする
EFの提言 ー 教師および教育機関向け(一部抜粋)
英語の指導に、コミュニケーション重視のアプローチを採用する
間違いばかりに目を向けるのではなく、コミュニケーションがうまくいったことを重要視する
トレーニング外でも英語メディアに触れ受講者が好きなことを共有するなどの機会を提供する
すべての教師に、英語能力向上のための簡単なプログラムやカリキュラムと、そのための時間を与える
生徒と教師の両方の英語レベルが条件を満たす場合は、教科を英語で指導するのを許可する
英語能力が伸び悩んでいる受講生のために、英語の補習プログラムを設ける
※本記事はEFが公表したデータを元に作成しておりますが、当該データの正確性や完全性などは保証するものではありません。
さいごに ー TerraTalkにできること
若年層の英語力低下の要因として、EFは若者の海外離れやパンデミック時の教育システムの麻痺をあげました。そのような中、日本ではコロナを境に、GIGAスクール構想による「一人一台端末」が急速に普及し、ICTの力で途切れない英語学習の発展が実現できるようになりました。当社ジョイズも、AI英語学習クラウド「TerraTalk」で、更にレベルアップした英語教育のサポートをしてまいります。
ジョイズが開発・運営するTerraTalkは、本記事でご紹介したような英語教育現場の課題を幅広く解決できる、教育機関向け学習クラウドです。なかでも、AIフィードバックによる発音練習やAIチャットによるやりとりなど、従来の英語教育ではなかなか生み出せなかった、「話すこと」の良質なアウトプット機会の創出を得意としています。
また、先生方にとって使いやすく、業務負担の軽減につながる学習管理システムをはじめ、教育現場にフィットした製品を開発しております。新学習指導要領が求める日本の英語教育の改革を、教育格差なく、全国の自治体の皆様と共に取り組んでいます。
直近では自治体の皆様と連携して、教員向けの英語力向上研修なども行っております。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
【セミナーのお知らせ】
開催日時:2023年12月14日(木)16:00~17:00
開催場所:zoomにてオンライン開催(無料)
参加対象:自治体ご担当者、学校管理職・教員
講演内容:
TerraTalk導入の経緯
授業内/家庭学習での活用事例
TerraTalk導入後の効果、変化について
【最新のプレスリリース】
【TerraTalk資料請求】
資料請求に関しましては、下記よりぜひお気軽にご連絡ください。
ジョイズ コーポレートサイト:https://www.joyz.co.jp/
TerraTalk 製品紹介サイト:https://www.terratalk.rocks/
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