何かとオドオドしてしまう私を何とかしたい
私は介護の仕事に携わる中で、時折自分自身に対して「なんでこんなにオドオドしてしまうのだろう?」と感じることがよくあります。
日々、高齢者の方々のお世話をし、彼らの生活を支える立場でありながら、内心では自分の不安や緊張に振り回されていることがあるのです。
そんな私自身の経験から、同じように日常の中でオドオドしてしまう方に向けて、少しでも心が軽くなるようなお話をしてみたいと思います。
オドオドしてしまう理由とは?
まず、なぜ私たちは「オドオド」してしまうのでしょうか。これは、単に性格の問題ではなく、心理的な要因や環境、経験が絡み合って起こるものです。
例えば、私は介護現場において、常に「失敗してはいけない」「誰かに迷惑をかけてはいけない」というプレッシャーを感じています。
人命を預かる責任感が大きい仕事だからこそ、ミスを恐れる気持ちは強くなります。
また、上司や同僚、さらには入居者様やそのご家族とのコミュニケーションにおいても、何か間違ったことを言ってしまうのではないかという不安がつきまといます。
こうした不安は、過去の経験や自分の性格が影響している場合もあります。
たとえば、子供の頃に失敗を責められた経験があったり、周りの期待に応えようとするあまり、自分に過度のプレッシャーをかけてしまう傾向があると、自然と自信を失い、行動が控えめになってしまうことがあります。
オドオドする自分を受け入れる
オドオドしてしまう自分に対して、まず大切なのは「自己受容」です。
つまり、「自分はこういう性格だからダメだ」と思うのではなく、「私は今、こういう気持ちを抱えているんだ」と認めることです。
介護の仕事は、とても繊細で責任の重い仕事です。その中で不安を感じたり、プレッシャーを感じることは決して悪いことではありません。
むしろ、それはあなたが真剣に仕事に向き合っている証拠です。だからこそ、「オドオドしている自分」もまずはありのままに受け入れてみましょう。
受け入れることで、気持ちが少し楽になります。「今、自分は不安を感じているけど、それは自然なことなんだ」と思えるようになると、その不安自体が軽減され、少しずつ自分の行動にも余裕が生まれてきます。
オドオドしてしまう時の対処法
次に、オドオドした時にどのように対処していけばよいかについて、具体的な方法をお伝えしたいと思います。
呼吸を整える
緊張した時、私たちの呼吸は浅くなりがちです。オドオドしている時ほど、無意識に呼吸が乱れています。
そんな時は、一度深呼吸をしてみてください。息をゆっくり吸い、ゆっくり吐くことで、自律神経が整い、心が落ち着いてきます。
緊張した場面では、意識的に深呼吸を取り入れる習慣をつけると、次第にリラックスできるようになります。
自己肯定の言葉を口にする
「自分はきっと大丈夫」「これまでだって頑張ってきたんだから」といったポジティブな言葉を自分に対してかけてあげましょう。
オドオドしている時は、どうしてもネガティブな思考に引っ張られがちです。そんな時こそ、自分自身を励ますような言葉を口にすることで、少しずつ自信を取り戻すことができます。
小さな成功体験を積む
自信をつけるためには、無理をせずに小さな成功体験を積み重ねることが効果的です。
例えば、「今日はこのタスクをミスなく終えられた」「今日は上司と少しだけ話せた」といった、小さな達成感を感じることが大切です。こうした積み重ねが、次第に大きな自信へと繋がっていきます。
自分を責めすぎない
オドオドしてしまう人は、つい自分に厳しくなりがちです。「自分がもっとしっかりしていれば」と自分を責めてしまうと、余計に緊張が高まり、悪循環に陥ってしまいます。
人は誰しも完璧ではありません。
失敗しても、それは成長のチャンスだと考えてみましょう。自分に優しくすることで、心が軽くなり、次のステップに進みやすくなります。
周囲の助けを借りる
一人で抱え込まず、周りの人に相談することも大切です。上司や同僚、家族や友人に自分の気持ちを打ち明けてみましょう。
話すことで気持ちが整理され、心が軽くなることがよくあります。
また、他の人の意見を聞くことで、自分が思い込んでいた問題が実は大したことではなかったと気づくこともあります。
介護の現場でのオドオド
私が介護士として働く中で、最もオドオドしてしまう瞬間は、やはり入居者様とのコミュニケーションや介護技術に関わる場面です。
特に初めてお会いする方や、難しい症状を抱えている方と接する時は、失敗を恐れて緊張してしまうことがあります。
しかし、そんな時こそ、相手の立場に立って考えてみることが大切です。
入居者様もまた、私たち介護士に対して期待と共に不安を抱いていることが多いのです。
彼らは自分の生活を他人に委ねるわけですから、当然緊張や不安を感じているはずです。
だからこそ、私たちがまず自分の不安をコントロールし、安心感を提供することが必要です。
もしオドオドしてしまっても、それを完全に隠す必要はありません。
むしろ、率直に「少し緊張しています」と伝えることで、相手との距離が縮まり、信頼関係が築けることもあります。
介護は人と人との繋がりの中で成り立つ仕事ですから、完璧を目指すよりも、自然体で接することが何よりも大切です。
自分を少しずつ変えるために
オドオドしてしまう自分を変えるのは、決して一朝一夕にはできません。自分の性格や長年の習慣を変えるには時間がかかるものです。
しかし、少しずつでも自分を見つめ直し、小さな一歩を踏み出すことが大切です。
焦らず、自分のペースで進んでいきましょう。そして、何よりも大切なのは「オドオドする自分を否定しないこと」です。オドオドしてしまう自分も、あなたの一部です。
その自分を受け入れ、優しく向き合うことで、少しずつ心の余裕が生まれてくるはずです。
これからも一緒に、自分を大切にしながら成長していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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