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南江 幾乃
2024年9月12日 23:13
目のくりっとした、可愛いい、活発な女の子だった。中学校の同じクラスなので、何かあれば、別に気にすることもなく教室では喋っていた。 ある時、どこかで傷つけたのか、自分の左手のくすり指から血が出ていた。こちらは全く気付かなかったが、「あれ、南江くん、指を怪我しているよ」「え?」「絆創膏を貼ってあげるから、ここに座って」と、教室の机をはさんで、椅子に座らされる。 小さな花柄の小
2024年9月21日 23:27
高校3年生になると受験のために、同じクラスでありながら科目によっては、理科系と文科系に分かれて授業を受ける。 理科系と文科系の違いをロクに知ろうともしなかったが、数学ができなかっただけで、ただ単純に文科系に決めた。 当然、生徒の数がそれぞれ半分になるわけだから、他のクラスの文科系の生徒と一緒に授業を受けることになる。 自分は2組だったので、授業は1組の教室で受ける。 ある時、1組の教