南江 幾乃

人生の折り返し点をとうに過ぎ、日々ささやかな笑いを求め続けています。四コマ漫画のエッセイを目指し、あなたに「クスッ」と「キュン」がお届けできたら満足です。

南江 幾乃

人生の折り返し点をとうに過ぎ、日々ささやかな笑いを求め続けています。四コマ漫画のエッセイを目指し、あなたに「クスッ」と「キュン」がお届けできたら満足です。

マガジン

  • とらねこ村<トランスミッション>

    • 158,270本

    あなたと作る共同マガジン。総勢4000名が関わる大規模マガジンに成長中。グループ合計で参加者1,500名、フォロワ数2,500名、約18万記事が収録中。🥕コンテンツを広めたい方の参加をお待ちしています。🥕マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね。

  • あの日

    あの日 いつか過ぎ去った あの日の1ページ

最近の記事

お代官さま! お許しください!

『新米 3500円』 おっ、今までと変わってないじゃない! 『即席ラーメン 280円』 あれ、いつから安くなった? 『コーヒー 350円』 今日は特売日か? 『食パン 140円』 これも考えられん値段や! 『年金 月1,500円』 少しやけど増えてるで 黙っとこ、、、 しかし、しかし 物事はありのままの表面しか見たら、あきまへん! 世の中カラクリばっかですやん! お代官様!どうにかして! 一時の米騒動も治まり、ずらっと並んだ米棚の値札を見ると、以前とあまり変わって

    • 実らない秋

      夏の間、紅と白の2本の百日紅が、鮮やかなに咲き誇っていた。 紅白なので縁起がいいんだと、かつて親父が言っていた。(が、特にいいことは起こってないような気がする) 6月に紅い百日紅の方にうどん粉病が出たので、残念だが今年は諦めようとばっさりと枝を落とした。 しかし、樹木の生命力には目を見張る。 8月になると切った木から枝がぐんぐんと伸び、なんと紅い花が咲いた。 それも白い百日紅より花が多く咲いた。 どうなっちゃった? 樹木を剪定する際、恐る恐る少しづつ切るのではなく、

      • 教える、教えない?さあ、どっち?

        金曜日。 明日は休みなので結構遅くまで飲む。終電に乗ると既に座席は一杯。ほろ酔いで、座っている男性の前に立ち、両手で吊り革を持つ。 しばらくすると、前の男性の目線が気になり始める。 『なんやこのオッサン、ワシに文句でもあるんか、それとも男前のワシがそんなに気になるのか』 こっちは見て無いが、先程からこのオッサンはこっちの顔をずっと見てる、、、気がする。 ちらっと顔を見る。 もちろん知らない顔だが、やはりこっちを見ている。 『ん?』 なんか言いたそうやな。 こっちも相手

        • コスモス 2

          いつもお読みいただきありがとうございます。 続編です。 1袋だけ売れ残っていたコスモスの種を見つけた。 種まきの時期、暖かい地域でも遅くとも7月までと書いてある。 来週は既に9月になる。 価格を見ると、他の種は二袋で百円なのに、このコスモスだけ一袋が百円とある。 『なんで?』 賞味期限過ぎてるから、逆に半額だろう。 持っていた袋をそのまま元の棚に戻す。 レジに並んでいる奥様の溢れるくらいのカゴを覗く。 「特売日やいうて、えろう沢山買うんやな。こっちは、欲しい物も買わへん

        マガジン

        • とらねこ村<トランスミッション>
          158,270本
        • あの日
          7本

        記事

          美味しいうどん?

          気兼ねない友人4人で久しぶりに旅に出かけた。 一人を除いては仕事を持っているので、当然ながら土曜日曜の休日になる。 人は多い。 ある都市に行った。 今回の目的の一つである評判のいい名物うどん店を探す。 午後6時前に到着するが、既に何十人もの先客が並んで待っていた。 ネットではいいね👍が4.2だ。 帰る列車の時刻とも相談して並ぶことにする。うどんだから回転は早いだろうと、見込み通り30分足らずで入店できた。 メニューには多くの種類があったが、周りを見て定番のうどんを注文する

          美味しいうどん?

          むかしむかし、ある所に

          でもないか。 年取ったお爺さんとお婆さんがいました。 『年取ってるから、爺さん婆さんちゃう?』 『外野うるさいな』 『でも、おかしいやろ』 『エエから黙って聞かんかい、これ聞いて早よ寝や』 綺麗好きなお爺さんは、たっかい掃除機で、毎日せっせと掃除をしていました。 若かった頃は?頃も?綺麗?だったお婆さんは、いつものようにソファーで韓国映画を観ていました。 誰や、 こんなもんもろうて! ウチにはダ◯ソーじゃない、たっかいダ◯ソンの掃除機がもうあるやないかい。 しかし、

          むかしむかし、ある所に

          斜め前の席

          この高校は時間にとても厳しかった。 毎日、生徒の遅刻調査をする。 8時20分までに校門に入っていないと、遅刻とみなされ、次の日から一週間7時30分までに登校しないといけなくなる。  自転車を猛然とこいで、校門に向かう。 が、目の前でガラガラと無情にも正門を閉じられた。 その横に一人が通れるほどの小さなドアがある。立っていた一人の教師が、黙って赤い紙を渡す。 別名、『赤紙』と呼ばれた遅刻報告書だ。 そこに、名前、クラスと到着時間を書く。 8時22分 『くそっ!たった2分か

          斜め前の席

          黒板

           高校3年生になると受験のために、同じクラスでありながら科目によっては、理科系と文科系に分かれて授業を受ける。  理科系と文科系の違いをロクに知ろうともしなかったが、数学ができなかっただけで、ただ単純に文科系に決めた。  当然、生徒の数がそれぞれ半分になるわけだから、他のクラスの文科系の生徒と一緒に授業を受けることになる。  自分は2組だったので、授業は1組の教室で受ける。  ある時、1組の教室で授業を受けた後、2年の時に同じクラスだったショートヘアの安田に声をかけられた

          くすり指

           目のくりっとした、可愛いい、活発な女の子だった。 中学校の同じクラスなので、何かあれば、別に気にすることもなく教室では喋っていた。  ある時、どこかで傷つけたのか、自分の左手のくすり指から血が出ていた。 こちらは全く気付かなかったが、 「あれ、南江くん、指を怪我しているよ」 「え?」 「絆創膏を貼ってあげるから、ここに座って」 と、教室の机をはさんで、椅子に座らされる。  小さな花柄の小袋から絆創膏をとりだし、手際よくくすり指に巻く。  その、細い指先を、じっと見

          続・台風と米騒動

          続編です。まずは、下記エッセイからお読みいただくと幸いです。  あれだけ勢力が強かった大型の台風10号が、驚くことに日本列島を横断することもなく忽然と消えた。 なんじゃらほい。  一方、米棚から忽然と消え、一時は慌てさせた米袋だったが、どうにか2袋も手に入れることができた。 界隈では、間も無く新米が出ると噂される。 なんじゃらほい。 やっとのこと手にした2袋の米袋を目の前に、奥様が電話をかけている。 どうやら長男らしい。 「お米ある?ふ〜ん、まだあるの。でもそっち

          続・台風と米騒動

          台風と米騒動

          台風が来る。 と言いながらまだ来ない。 遅いんとちゃうん?ささっとスピード感持って過ぎ去って行かんかい。  最初の予測では、もうとっくに通り過ぎてるはず。 立ててる計画がズレるやないか。ま、大したことない病院に行くだけやけど。  天気予報の後、朝のワイドショーで、お米が不足していると報道していた。 気をつけて店の米棚を見てみると確かに、少ない。 でもまだある。 「米が無くなるらしいで」 と奥様に言ったら 「今のうちに買っておいた方がええんとちゃう」 と言うので 「天下の台

          台風と米騒動

          夏の思い出

           孫がラジオのインタビューに出てたでと連絡があった。 早速radikoで聴く。 TVだけでなく、ラジオでも聞き逃しても聞けるんや!まあ!便利。  この夏休みに何をしたかという質問に50名位の児童が一斉に手を上げる。その中から一番に選ばれたのが、小学一年生の孫娘だった。 「多分、一番可愛いかったからじゃない」 と奥様がしゃあしゃあと平気で言う。 『ま、確かにそうやろうけど、、』 「お名前は何ですか?」 「みなみえ りあです!」 いつもの声で元気に答える。 なんか、こっちが緊張

          夏の思い出

          猛暑と墓参

          連日の猛暑。 各地で、続々と最高気温を記録したと報道されるが、それがどうしたと全くもって慣れっこになった。 確かに、これだけ続くとあまりに異常な暑さだと思う。 外に出ると日が当たっている場所だけでなく、日陰でも暑い。 身体全体をまるで熱膜が覆っているようだ。  この熱膜、かつて訪れたエジプトの暑さに似てきている。息をするだけで熱風が身体の中に入るこむ感じだ。  周りは砂だらけの世界。 昼間は殆ど外に出る人影は無く、一転、日が沈み始めると、一体今まで何処にこんなに大勢の人々

          猛暑と墓参

          時代錯誤は、どっちや

          終戦記念日も近い、昼の休憩時間。 外で右翼の街宣車が大きな音量で軍歌を流している。 「♪朝だ、夜明けだ~  潮のいぶき~・・・  月月火水、木金金!」 釣られて歌うと若い社員が 「誰の歌なんですか?」 「誰?誰って、、、USAよ」 そうか、この子らは、軍歌なんか知らないんだ⁉️ といって、こちらも本当の戦時中の意味なんか知りもしない。 ただ、学生時代、威勢のいいアップテンポの曲を、皆で大声出してコンパで歌っていただけだった。 ただ、一度だけ、 「戦争にも行ったことがない者

          時代錯誤は、どっちや

          反則切符きられたのに、警察が謝りに来た?!

          原チャリで交通違反をした。 片側3車線の交差点で、黄色の線をまたいだという。 一人の警官に呼び止められ、現行犯キップ、所謂、青ガミを渡される。 線を踏んでいないというこちらの言い分は全く聞かない。 自分は見ていたのだから間違いないと、なら証拠を見せろと言ったが、現行犯の一言。 さらに、何処に勤めているのかと聞く。 職業なんか今関係ないだろと思ったが、一瞬たじろぐ。 しぶしぶ署名し、拇印を取られる。 「くそっ」 と思い、直ぐに一番近くの郵便局に行き、罰則金6,000円を即支払う

          反則切符きられたのに、警察が謝りに来た?!

          土用の日、うなぎ?を食す

          孫への土産を買おうと、久しぶりにドーナツ屋に入る。 相変わらず、色とりどりの種類のドーナツがあって、トングの行先が定まらない。 あれ、いいな、これも、美味そう。 思った以上の個数が乗ったトレイを、レジに持って行く。 以前は、一個一個丁寧に、ペーパーに包んでくれてたはずだが、そのまま箱に詰めてくれる。 まあ、ええけど。紙代も手間もケチりだしたんかい。 ん?てか、ドーナツの大きさがえらい不揃いやんか。 よく見ると、大好きなクリームが入ったドーナツの大きさが、明らかに一回り小っち

          土用の日、うなぎ?を食す