それっぽい人
今日も今日とてポケモンGO。
私は息子と一緒に、雨が降りそうな天気の中、人が集まりそうな都会へ繰り出した。
ゲームも年末に向けて総決算なのか、「ぶっこわれ感」がすごい。(ぶっこわれ=通常だとあり得ない強いポケモンが、そこらへんにゴロゴロいて捕まえられること)
ざっくり言うと、強い伝説ポケモンや、すごい技を覚えた伝説ポケモンが、ゲットできるかもしれないイベントが、11/24まで開催されているのだ。
伝説ポケモンは、ジム(バトル場)に集まった人たちと一緒に戦って勝利して、それで初めてゲットできるチャンスがある。
だからまず、バトルに勝たないといけない。
そして、私たちはいつもジムのところで「それっぽい人」を探している。
それっぽい人=ポケモンGOをやっている人
私も息子もテキトーなので「それっぽい人」の基準もかなりいい加減。
正直、、スマホをいじってたら、皆ポケモンGOをやっている人に見える。
ベンチに腰掛け、スマホを3台膝に乗せている女性がいたが、多分あの人もポケモントレーナーだと思う。
しかし、3台ってどうやってバトルするんだろう、、(バトル中は画面をタップしなきゃいけない)
昨日はカップルがスマホをいじりながら、
「つよいポケモン…」
と、言っていたのでポケモントレーナーだと分かった。
息子と顔を合わせてお互い頷く。
そしてカップルのおかげで、無事にすごい技を覚えた伝説ポケモンをゲットできた。
ここ1週間、毎日のように夜な夜なウロウロした努力が報われた。
ゲームでカタルシスを感じるな!と怒られそうだが、私も息子も夢中になると、四六時中そのことが気になってしまうので、やっぱりちょっとおかしい人だと思う。
それから、自転車で帰っていると、小雨がパラパラと顔に当たってきた。
でも、ディアルガがゲットできているので、冷たい雨も嫌じゃない(ちょっと嫌だけど)
息子もまだ大興奮している。
落ち着こう。家に帰るまでが遠足だよ。
いよいよ雨は強くなってきた。
私は自転車のギアを上げて、ペダルを強く踏み込んだ。