三大がっかり小説シリーズ
日本の観光地に「三大がっかり」があるんですよね。名前は立派だけれど、実際に見てみると、しょぼい(言い方、すみません)のだ。
もういろんなところで紹介されている、あたしも高知の「はりやま橋」に言ったが、思わず「え、これだけ」と心の内に叫んだ。
シリーズの小説にも、あったのよ、がっかりシリーズが。
これらのシリーズをそれはそれは楽しみに せっせと集め ました。
あたしの三大がっかりシリーズはこちらです。
(あたしの感覚です。ごかいされなきようにお願いしますね。)
①西尾維新 戯言シリーズ 全 9冊。
1巻目の「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」が
作家さんのデビュー作。
第23回メフィスト賞を受賞。数ページで全て処分 ブックオフにお売りしましたが、在庫が多すぎという理由でゼロ円だった。
『萌え』と『ミステリー』の融和」を目指して描かれた作品。
どの巻から読んでも違和感なく読めるらしい。と紹介されている。
②米澤穂信 古典部シリーズ 全 6巻。
出足は謎の姉の言葉が出てきて興味を惹かれたが、その姉はまったく物語に関係してこない。主人公であり、謎を読み解き、解決するのが奉太郎。小説では省エネ人間と言っているが、まったくそうはなっていない。
当初まったく売れず、3巻目に「さよなら妖精」を刊行して終わるはずがヒットしだして、三作目に「クドリャフカの順番」を発売してさらに追加3巻を出した。
この3巻目あたりから、どんどんつまらなくなってきた。奉太郎の斜にかまえた態度にもりあがらない日常探偵ごっこ。救いは準主役の女子「千反田える」だ。聡明で清楚、愛らしさを併せ持つ。さよなら妖精は6巻目がでたあとに発売された。これも、推理を引っ張ったわりにはあっけない。シリーズは計7作となる。
③河野裕 サクラダリセット全 7巻。
咲良田という、超能力者がいる町が舞台。「記憶保持」の能力と3日分巻き戻す「リセット」の能力を持つ者の活躍と奇跡を描くstory。どんな奇跡かは数ページでダウンしたのでわからない。アニメを見たほうが良いかも。
裏表紙の解説を読むと、あたしのハートにドストライクだったのよ、いまだに思い返すと、なにが読む気をなくしたのか、はっきり思い出せないのだけれどね。
そして処分のお話。家に置いておき、いつか再読とも思ったんですけどね。
・戯言シリーズは、某ブックオフ店頭に未使用品と思われるのが全巻あり、重いのに電車に乗り、腰が悪いが持ち帰った。のに買い取り額2倍セールに釣られて業者引き取りセールに出したら(一冊20円になれば良いと思って)、結果は9冊とも ZERO 円だ。戻してくださいとおねがいしたら、着払い(900円)で送りますとのこと、あたしはあきらめた。未使用に近いので本棚に飾っておくのも良かったかな。と思っている。
・古典部シリーズは、ネットフリマで売れた6冊で600円。送料とフリマ手数料が520円。これらを引くと、手取りは6冊で80円。某ブックオフの店頭に持って行ったほうが宅急便の営業所まで車でいったことを考えると、??
と言わざるだ。
・サクラダシリーズは、これもフリマだ。700円。同じく手取り180円。
書籍は新刊か、名著でもなければ、300円でだしても売れない。ネットフリマは300円が下限値だ。4冊300円で出品したこともある。今は送料の上がったので、手取り額は60円。一冊あたり15円。某ブックオフ店頭では買い取り出来ませんと言われることもあるが、5円にはなるので、それでもましか。
読んだ感想は下記です。
あたしは、感想文は書きません。感覚を感情を描きます。ご容赦を。
あたしの感想なので、お好きな皆さんはお気になさらずにお願いしますね。
【クビキリサイクル】
メフィスト賞受賞、ちまたの評価だけで全9巻を購入してしまった。
この賞は「図書館の魔女」も受賞しており、図書館の魔女は最高。
私のお気に入り。クビキリサイクルは西尾さんのデビュー作とのことだが、これは読み進めるのがつらい。つまらない。その理由①なぜ、ご令嬢は島に天才たちを集めたのか、詳細不足。②この物語の語り部のいっちゃんと 技術の天才、玖渚(くさなぎ、女性)はどういう関係なのか?なぜいっちゃんなのか?③アメリカ留学までした。いっちゃんが知識がなさすぎる。④天才たちは、なぜ天才なのか説明がない、逸話とかも欲しい。評価には殺人の推理がおもしろいと書かれているのだが。ね。
古典部シリーズ1巻目【氷菓】
古典部シリーズ。全巻購入済。
ついに1巻目の氷菓を読みました。結論、これ15歳の会話と思考ではない。最近の高校生ものラノベは多いが、もとは樋口さんの作品だと思っている。ませていて、斜に構えているが、たよりになる。そして洞察力があり頭が良い。これもその系統。高校生の名を借りた大人遊び、ラノベ本だ。このシリーズがこれからどうなるのか楽しみだ。高校生ものには少し不良っぼい彼と、影がある女の子。そこをアレンジしたら、この二人だ。そして配役、かっこよくはないけど(かっこ良い場合もある)主人公の真逆を行くタイプに、これまた主人公女子が真逆女子。これからどう展開していくのか。
古典部2巻目【愚者のエンドロール】
読者多いですね。遅ればせながら。これ高校生の思考?あんな言い返し出来ないなぁと思いながら読んでます。ま、等身大の高校生の話なら小説にならないし。高校生等身大に近い小説買ったのだけれどあまりに普通過ぎて読むの止めました。事実は小説よりなんとかと言うけれど、平凡な日常を読ませる作品はあります。「富士日記」とか。で、この巻ですが、後半にどう繋がるだろうと期待したけど、ほうたろうが天狗になりかけて、手のひらで踊らせていたという話。上には上があるか~。それを感じなかったほうたろうに座布団一枚でした。次巻を読みます
古典部3巻目【クドリャフカの順番】
だめだ~。中身に001ー02とかインデックスか番号付ける必要あったのか。理由を考えてしまいのめり込めない。内容も普通過ぎる。高校生の思考と言い返しではないところに面白さがあった小説。推理の結末は「氷菓」を多く刷りすぎたらしい。これ普通過ぎる。伊原が自作の印刷数と間違えた? そんな間違いなの? そして、多く刷り過ぎた、それを何とか売ろうとしている姿が描かれる。普通過ぎる。途中で断念しました。
古典部4巻目【遠回りする雛】
3作目の「クドリャフカの順番」で、つまらない、ダメだとあきらめているので、この4作目はさらっと目を通す。感動がわかないくらい感動もない。あまりに普通過ぎる。(高校生の日常ものだから「空の境界」みたいなわけないじゃん。)その通りなんだけど。ただもう少しひねりがないのと思います。1作目の感動はどこにいったのか。この内容で良いのだけど。今作は放送の内容から推理しようとか、え、それ、なんの関係があるの。それで贋金だったり。そんな~。このシリーズは1作目が全てですね。私の感想です。
古典部5巻目【ふたりの距離の概算】
このシリーズ1、2作目までは楽しめた。3作目であれ、4作目で私には合わないと判断した。もしかしたら良作ではと思っていたが、どんどん平凡なつかみも感動もない高校生物語になってしまったシリーズ。普通の高校生活の物語になったといえばそれまで。私はごくありきたりの高校生活の日常をひき伸ばして読ませる小説は好きじゃないかなぁ。1作目が良かっただけに残念です。後悔、恐れ、人の目、いつばれるかを気にし過ぎている新入生。この話だけで1冊にしてしまったと言えば、言い過ぎか。私の考える良い小説はそういった付箋から事件がおこり、連鎖していくか、展開が始まるのだが、それだけだった高校生活のお話。
6巻目の「いまさら翼といわれても」については、何も思い出せない。そして、本来三巻で最終巻になるはずだった「さよなら妖精」。これも期待させて、引き伸ばして、あれ、こんなんだったの~のお話。米澤さんの作品はほとんど集めたのだけど、評価だけで集めたことに、とても後悔しています。
【サクラダリセット】 も出足だけ読んだのよ。
出足はだらだらしていて。たぶんだけど、全体の構成があるから、
1巻目は咲良田の町を紹介したかったんでしょうね。全然進まずダメでした。
これら感想と感じ方はあたしの場合ですからね。勘違いしないでくださいね。良い人には良いんですからね。それって当たり前ですね。
追記、米澤作品で未読がまだ4冊所有しているんですけど、
出足から、まったく引き込まれなくて「世界堂書店」と「折れた竜骨」は
未読で処分しました。バっかですね。
小説は「文学小説」「とエンタメ小説」と大きく2系統だと思うけど、
文学小説のような出足をエンタメ小説に用いる書き方はあたしには合わないかもね。
米澤作品で大刀洗シリーズと言われる「真実の10メートル手前」と「王とサーカス」はまだ保有中。いつか読むわ。だって悔しいんだもの。
そう言えば 「さよなら妖精」も大刀洗シリーズだったわね。
これは準主役で彼女が出てくる最初の物語だったような。未読のこの2冊は成長した後のことが描かれているらしい。
あたしの三大ガッカリ小説シリーズでした。
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