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カラマーゾフの兄弟 と 男の操縦

ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」。
超絶つまらない時間をもんもんと過ごす小説。
しかし、最初(文庫の上中下)で言えば上が終わり中に入った。
頃だろうか、ガゼンおもしろくなってくるらしい。

このカラマーゾフの兄弟はあまりに有名な大作だが、
そこには「三人兄弟の交錯が作り出す愛憎の地獄図絵を据え置いた」
内容が描かれているらしい。そして三人の父が問題なのだ。
ドストエフスキーの世界観を集大成した小説だが…

文庫三巻の裏表紙

ある男女の会話…
・彼「それを言うなら、カラマーゾフの兄弟を読んでから、言ってくれる」。と言われた彼女は、読んだ、なんてつまらなくて、重苦しくて、耐えがたい。と思いながらも読み切った。そして彼に言った。
・彼女「読んだよ、これはすごい小説だね」
・彼    「すまん、俺、読んでないんだわ」
・彼女「は、…」

これは実際にあった会話です。
男ってその場の雰囲気で自分の言動や行動をとることがあります。
自分の身を安全にする立ち回り行動ですね。
知ったかぶりをしたい、知識人と思われたい、相手を打ち負かしたい、
全て自分が優位にたつための攻撃性心理です。

しかし、その後、反省行動がおこります。
果たして、あれで良かったのだろうか、自分のことはどのように思われたのだろうか。次の相手の行動を打ち負かすことが出来るだろうか。
複雑な行動分析を行い、ごめんが良いのか、このまま知らんぷりが良いのか、はたまた知識をつけるか、さらに攻撃か、なあんてことを考えます。

このケースの場合は、彼女だし、自分のダメージが少ないと判断して、降参したのでしょうね。
当然この判断には、本人の育った環境、現在の環境、社会教育や教えも影響します。

ただ大きくとらえて言えることは、男は自分を大きく見せたい。有能な人間と思われたい、これは全男に言えることではないでしょうか。
女性の皆様。「政治は夜作られる」と言う有名な比喩があります。
男を手の上で転がす手管が少し見えたでしょうか。
今後とも、男をよろしくお願いします。

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