認知行動療法を学びたい人におすすめの書籍3選 〜基礎編〜
「認知行動療法に興味はあるけど、勉強の仕方が分からない」と感じたことはありませんか?
認知行動療法とは、相手の考え方の癖や行動の習慣を変えるための心理療法ですがリハ職が学ぶ機会はほとんどないのではないでしょうか。
そこで、この記事では認知行動療法の初学者にも“分かりやすく勉強になるもの”、“実際に私が読んで良かったと思う書籍”を厳選してご紹介します。
ちなみに、ポケットセラピストでは認知行動療法をベースにアプローチを展開しています。セラピスト内のコミュニティでは定期的に勉強会を開催するなど、日頃から認知行動療法を学び実践しています。
「マンガでわかる認知行動療法」
まず最初の入門としておすすめしたいのは「マンガでわかる認知行動療法」 。
認知行動療法について全く知識がない初学者でも専門用語なしで解説してくれています。
マンガを使ってストーリー仕立てで構成されているので「長い文章を読むのが苦手」「まずはどのような治療イメージなのか知りたい」といった方にはおすすめです。
という基本的なところが分かりやすく説明されています。
認知行動療法は心理療法の一つですが、リハビリテーションにおける治療においても必ず活きる技法です。こちらは治療の概要・流れを手軽に学んだり振り返ったりできるので、いつでも手元に置いて読み直したい良書です。
「慢性疼痛の認知行動療法」
これまで紹介した2冊は認知行動療法全般の理論や方法といった内容が中心でしたが、こちらは慢性疼痛に対する認知行動療法にフォーカスしている珍しい一冊です。
といった慢性疼痛に対する認知行動療法の考え方、アプローチの方法が一通り学べます。
前半は痛みと認知行動療法の理論的なお話、後半はケーススタディが中心なのですが、特に後半は治療のセッション毎にどのような展開をして、患者さんがどんな反応をしたかなど、リアルな臨床の模様を描いている部分があり必見の内容です。
「認知行動療法実践ガイド:基礎から応用まで-ジュディス・ベックの認知行動療法テキスト-」
認知療法の創始者はアーロン・ベック博士という方なのですが、こちらの著者ジュディス・ベック博士はアーロン・ベック博士の娘さんだそうです。父と娘という関係でありながら、認知行動療法の研究や治療に対して何度も協働しており、ジュディス氏は今でも認知行動療法の世界的な権威として活躍しています。
そんな彼女が書いたこちらの本は、500ページ以上にのぼるボリュームになっており、内容も多岐に渡っていて知識の幅が拡がります。
認知行動療法についてとにかく深く理解したい方にはぜひ読んでいただきたい内容です。題名通り、認知行動療法の基礎的な内容から応用テクニックまでとにかく様々なことを学ぶことができます。
まとめ
厳選したおすすめの本を3つ紹介しました。
今回紹介した書籍はどれを選んでも間違いはないですし、読む順番なども気にしなくて大丈夫です。気になったものがあればぜひ一度手にとってみてください。
ポケットセラピストにご興味を持たれた方へ
「産業リハを学ぶ、活かす。」