あまりにも自分の外見が変わって馴染めない今日この頃の話
断食をやってサイズが変わった。
上はともかく、ズボンなんかボタンをしたまま脱ぎ着出来るくらいゆるゆるになった。
今まで上はLサイズ、下はXLだったのが、
上も下もMサイズになった。
私は高校の時から長〜い間太っていたので、
自分のことを太った人間
だとずーっと信じ込んでいた。
痩せようとしたことは何度もあったけどその度に挫折してきたし、うまく行かないし、私はもう太った人間として生きていくんだな、とどこかであきらめていた。
洋服を買いに行っても
自分が着たいものを選ぶ
というよりは
入るか入らないか
がまず大事だった。当然だけど。
それが!!
基本、どんな服屋さんに行っても、だいたいのものは入るような身体になったわけだ。
つまり、以前はあんなにすべてを決めていた
入るか入らないか
という大前提をまったく考えなくてもよくなってしまったのだ。
これがデカイのだ。
私という人間のアイデンティティ(=太った人間)が
ごっそり抜け落ちてしまった感じ。
私という人間を支えてきたなにか大きな「前提」のようなものが
ガラガラと音を立てて崩れ落ちてなくなってしまった感じ。
スリムになって美容院に行ったら
「思い切って変えましょうよ!」
と言われ「おまかせします」と言ったら
ほぼ金髪になってしまった。
今でも鏡を見るたびに
この人は誰だろう?
と思ってしまう。
自分の記憶の中にある自分とあまりにもかけ離れすぎている。
自分じゃない自分になるってこういうことなんだ。
乳がんになっていなかったら、今頃私はまだXLな私だっただろうなーと思うと、
断然こっちじゃん。
と思っている。