阪神淡路大震災(1995/1/17)|東京でTV・NEWSを観た!♥交通安全を考える
阪神淡路大震災(1995/1/17)での記憶に残る衝撃映像は、普段何気なく利用していた阪神高速道路の高架桁が無残にも崩壊して模型のように横倒しになったことです。
この頃、東京に住んでいましたが、打ち合わせでお客様の事務所に到着するなり、奥から声が聞こえてきました。
「神戸。大変なことになっとるで!」
と、「おはようございます。」の挨拶の前の第一声がそれでした。
慌てて事務所に上がり、大きなブラウン管テレビを眺めると、SF映画の一シ-ンと区別がつかないほど衝撃的な映像が目に飛び込みました。
(徹夜続きの仕事が長引き、世の中の情勢、ニュースにも目が届かない状態でした。)
構造物の設計強度は、もちろん大地震の発生時も考慮に入れています。
しかし、淡路大震災はその設計強度を遥かに上回り、かつ構造的にも想定できていない部分があったからです。
通常、コンクリトートと鉄筋の相互の役割は、コンクリトートは圧縮の力に強く、鉄筋は引っ張りの力に強いという二つの特性を組み合わせることで、設計強度を満たす仕組みです。
多少の横振れが生じたとしても、橋脚が左右にしなれば外面のコンクリトートが圧縮されて力を発揮し、内部の鉄筋が伸びようとする力に反発して引き戻す力が作用することで、橋脚全体の力のバランスが保たれ、崩壊、転倒という大惨事を防ぐ仕組みなのです。
ただ、想定外の巨大地震であったため、この設計強度を超える結果となりました。
その後、復興時には、これまでの工法(外部にコンクリトートと内部に鉄筋)は踏襲しながら、もう一つ橋脚全体の胴回りに鋼鉄製の鉄板を巻き付けて固定したのです。
こうすることで左右に揺さぶられた時の強度は格段に上がります。
復興後落ち着いた頃に帰郷した際は、興味深く橋脚の新工法を眺めたものです。
建設費(材料費)、工数(手間)は格段に増え、施行する立場の方々にとっては苦労が増えたことと思います。
_(._.)_🌹
※ペコリ _(._.)_ は、誤字脱字(見直し)の確認の印です。
(発見された方は、是非ご指摘願います。真摯に受け止めます💝)
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※この記事の悩みどころ(表現や判断に迷った事などをメモしています。)
・人類が自然と真っ向勝負ができるはずがありませんが、僅かな可能性を求めて向き合い、自然の脅威と闘っています。
・人による人のための創意工夫であることを、歩み寄り知ることができれば、目前の車両に対して、譲る気持ちが生まれるのではないでしょうか?人類が立ち向かおうとすることと比べれば、ほんの小さなことだとは感じないでしょうか?
※参考・引用など
<イメージ写真・動画など>
高速道路夜景|自然さん制作
https://www.photo-ac.com
以上