子どものわがままと自己主張の違いについて考える【子育てエッセイ】
3歳になって第一子ちゃんのおしゃべりには「自己主張」と「わがまま」が出てきた。成長は喜ばしいことだけど、同時に親の頭を悩ませるものでもある。
どちらも子どもが自分の思いを表現しているものだけれど、受け取る側としては感じ方が異なる。
親として「このわがままはよくないな」と感じる場面もある一方で、「自己主張は大切にしてあげたいな」と思うことも多い。
そんなふうに、自分なりの解釈で子どもたちの言葉に向き合う日々が続いている。
わがままと自己主張のちがいってなんだろう?
辞書をひいてみると、
上記のような回答だった。
私が子どもたちとの関わりから2つの言葉の違いについて思うのは、わがままは「自分の意思を通して人を振り回すこと」も含まれていて、自己主張は「他人に対して伝えること」が含まれている。そんなイメージ。
たとえば、朝から「今日の服はピンクのズボンがいい!」と選んでくるとき、私は「自己主張」だと感じる。昨晩用意したズボンが水色だとしても、今の意思を尊重してピンクのズボンをクローゼットから出すだろう。
一方で「わがまま」と感じるのは、食事のときに「今日はカレーが食べたい!」と言うから作ったのに、いざ食卓に出すと「やっぱりオムライスがいい!」とぐずる。これだけなら「自己主張」だと思えるけど、それが何かいも続くと、人を振り回す「わがまま」だと感じる。
書いてみて気づいた。わがままと自己主張は紙一重だ。
子どもの「自己主張」を受け入れることで、子どもは自分の意見を言葉にして表現する経験を積むことができると思っている。
自分の意見や気持ちを伝える力は、とても大切なもの。私たちの社会では「わがままを言わないこと」「我慢すること」が美徳とされがちだけれど、言葉にしなければ伝わるものも伝わらない。
「これが言いたい」「こんなことをやりたい」という気持ちが芽生えたとき、ちゃんと大切にしてあげたい。
そして子どもが「自分の気持ちを言ってもいいんだ」と自信を持てるようにサポートしてあげたいと感じている。
それでも、目の前の子どもの主張が「自己主張」か「わがまま」かわからんなくて、全部わがままに感じてしまうことも多々ある。
そんな時は、できる範囲で冷静に「どうして?」「なんで?」と尋ねるようにしている。ちょっと突き詰めてみると、意外と子どもなりの理論があったりするから面白い。
たとえば、晴れている日に長靴が履きたいと怒り狂った第一子ちゃん。保育園では雨の日以外の長靴はルール違反になっていることを伝えても譲らない。丁寧に理由を聞いてみたところ、外が晴れていても「きのう、あめだった。みずたまりがあるかもしれない。」と彼女なりの考えと意見があった。
細かな視点や論理は子どもならではだなと気づかされる。わがままで片づけなくてよかったと思った瞬間だった。
一方で、「自分自身はちゃんと自己主張しているかな?」と思うことがある。子どもには「自己主張を大切にしてほしい」と願いながら、私自身は遠慮してしまうことが少なくない。子どもたちと一緒に私も「自己主張すること」の意味を見つめ直している。
子どものわがままや自己主張に向き合いながら、これからも自分の気持ちや考えを人に伝える大切さを意識できる家族でいたいなと思う。
もし、子どもの自己主張とわがままについて「こんなこと意識している!」などがあればコメントにておしえてくださいね。
明日も、いい1日でありますように。