オンライン保育という可能性
私が勤務している保育園は今も開所している。自治体からは、医療従事者やインフラ関係の仕事を世帯全員がしている子どもは登園可となっている。1クラスあたりの登園者数は多くて5人程度で、私のクラスはたいてい1人しか登園しない。
たまに両親ともに出社日等が重なって久しぶりに子どもを預かる日があると、疲れきって少しやつれたママの顔に切なくなった。
私たち保育士にできることは、もっと、他にないのかな。そんなことを考えてやまない。
そこで今ベビーシッター界隈で聞く「オンライン保育」に、ぴんときた。今までは、見知らぬ人(委託されたベビーシッター)が画面越しに何か言ったり歌っても、子どもにとってそんなに楽しくないだろうと思っていたけど。
これ、保育園の保育士がその保育園に在籍する子どもたちを対象にして行ったら、子どもにとって、楽しい時間になるのでは?
担任の先生や隣のクラスの先生などの見知った先生が、画面越しにいる。それだけで子どもは画面に興味関心を持つかもしれない。いつも保育園でやっている手遊び、お歌やダンスソングやパネルシアターが流れたら、保育園での楽しい時間を思い出して一緒にやってくれるかもしれない。オンラインで時間を決めれば、自宅保育で不規則になった子どもたちの生活習慣を整える一助になるかもしれない。
どんな媒体でやればいいのか、その辺詳しくなくて、よくわからないけど。
作っただけで、全然活用されていない園のホームページとかをちょっといじるとか。園に在籍している保護者しかホームページの詳細を閲覧できないように工夫するとか。やりようはありそう。
幼稚園なら園児は自分たちで集客するわけだし、外部の人も閲覧できるようにすれば、その幼稚園の保育を疑似見学できて入園者獲得のチャンスを作れそう。
ちょっとわくわくきてきたぞ。
園に勤めている保育士さんが園に通勤することで感染リスクを心配するなら、自宅から動画をアップすればいい。身支度を整えて、エプロン着用すればいいだけだ。できそうじゃない?
絵本の読み聞かせは著作権うんぬんでむつかしいかもしれないけど、そこは出版社と話し合うとか。動画を載せたページにその絵本の購入リンクをいれておくとか。それか保育園の保護者のみしか閲覧できない条件にするとか。可能性はゼロじゃないかもしれない。保育園に置いてある絵本を紹介する動画があってもいいかも。出版社と作者と価格の紹介とか。
さっきは、オンラインで時間を決めて…と書いたけど、園のホームページに動画を載せていく方法もありだよなぁ。好きなパネルシアター、ペープサート、手遊び、おうたを知ってる先生で見れるのって楽しいと思う。そばにお友達はいないけど、保育園の先生を感じることはできそう。
まったく知らない保育士ユーチューバーとは別の楽しさがあるんじゃないかな。
在宅勤務のおうちの人に少しでも役に立てるんじゃないかな。
「保育の専門性は可視化できない。言語化できない。だから価値は低くなる。」
よく耳にする言葉。
なら、このコロナ世界をきっかけにオンラインという場でどんどん見せていくのはありじゃないかな?保護者にも普段どんな保育をしているのかの一部分をコンスタントに見せることができると思うな。
アイディアが浮かんできた。保育士の人たちとおしゃべりしてもっともっとアイディアを膨らましたい。