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年子は大変? いや、そんなことないかもしれない【子育てエッセイ】

「え、年子なの? 大変だね!」


年子だと周りに伝えると、こう言われることが本当に多い。

特に初めて会った人や親戚との会話では、決まってこのフレーズが出てくる。「双子より大変なんでしょ?」なんて追い打ちをかけられることもある。

最初の頃は、そんな言葉を聞くたびに「やっぱり私って大変なんだ」と自分でも思い込んでしまった。

でも、実際に子どもたちと向き合っている毎日を振り返ると、本当に「大変」なのかな? と思うことが増えてきた。



私には3歳の第一子ちゃんともうすぐ2歳になる第二子くんがいる。年齢差はたったの1歳半で、学年では一学年違いの年子だ。

第二子くんの妊娠がわかったのは、第一子ちゃんが生後10ヶ月の頃。つまり、第一子ちゃんがまだ赤ちゃんらしいふわふわの時期に、私は妊娠初期を迎えたことになる。

周りから「年子は妊娠中が大変だよ」と言われたけど、正直私は「年子でよかった」と思う部分がたくさんあった。

例えば、妊娠初期のつわりや体調不良があった時期も、第一子ちゃんがまだ歩き回る時期ではなかったこと。歩き出してあちこち動き回るようになると、つわりで辛いときに追いかけるのも一苦労だけど、私の場合は抱っこやベビーカーでの移動がメインだったから、比較的楽に過ごせた気がする。

第一子ちゃんが歩き始めたのは1歳3ヶ月の頃だったけれど、その頃には私も妊娠中期に入っていて、つわりも落ち着いていた。といっても、第二子くんのときのつわりはほぼなかった。確かに、妊娠中の抱っこは大変ではあったけれど、「どこに行ってしまうかわからないよちよち歩きの子どもを追いかける」ほどの体力を消耗しなかったのは助かったなと思う。



さらに、年子育児にはこんなメリットもある。

例えば、赤ちゃん用品の再利用がとてもスムーズだったこと。第一子ちゃんが使った哺乳瓶やベビーバス、抱っこ紐などを、しまい込む前に第二子くんでそのまま使えたのはとても楽だった。保管場所を確保する手間も省けるし、「また次の赤ちゃんで使えるかも」という名残惜しさも少なく、第二子くんが使い終えたらスッと手放せたのもよかった。

また、年子だからこその育休スケジュールも絶妙だった。第一子ちゃんの育休期間中に第二子くんを妊娠し、出産。育休を一度も切らすことなく連続して過ごせたことで、仕事復帰のタイミングも自分のペースで選べたし、体力的にも無理なく対応できたと思う。



もちろん、年子育児にはそれなりの大変さもある。2人同時に泣かれたり、お世話の時間が重なると手が足りなくなることもあるし、兄弟喧嘩が始まると止めるのもひと苦労だ。今現在苦労している。


でも、大変さだけではない楽しさや嬉しさが、年子育児にはたくさん詰まっている。第一子ちゃんが第二子くんをあやしてくれたり、2人で手を繋いで歩く姿を見ると、「ああ、年子でよかったな」と心の底から思うから。



だから、私は声を大にして言いたい。「年子は大変」というけれど、ぜんぜん悪くないよって。



確かに大変なこともあるけれど、それはどんな年齢差の兄弟にも言えることだし、どんな子育てにも大変さはつきもの。

年子ならではのメリットや、子どもたちの関係性の近さがもたらす微笑ましい瞬間を、もっとポジティブに捉えてもらえたらいいなと思う。


年子育児をしている身としては、世間一般の「大変」のイメージを払拭したいし、「年子育児って意外といいかも!」と思ってもらえるようなリアルを、これからも発信していきたい。なんてね。

年末年始に会った生後5ヵ月の赤ちゃんを持つ先輩にも、2人目のタイミングを相談されたときに、年子をゴリ押ししちゃったくらい。私は年子育児に誇りを持っている。




明日もいい1日になりますように。

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神田ちあき|保育士ママライター
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