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1日かけて作るフルーツサンド【仲良し夫婦サークル】

神田家夫婦の特別な料理は1日かけて作るフルーツサンドだと思う。

子どもたちが生まれてから、めっきり作ることがなくなってしまったけど。(なぜなら、第二子は小麦粉アレルギーだから)

何か特別なことがあった日も、ない日も。その日を「特別」にアップグレードするために、私たちはフルーツサンドを作った。


いちごとバナナのフルーツサンド


バナナとマンゴーのフルーツサンド


2019年
晴れて夫婦となった翌年に待っていたのは、コロナの世界。

旅行することが何よりの楽しみだった私たちは、おうちの中でひっそりと暮らすことを余儀なくされた。

結婚して、パスポートの苗字も変更したのにどこにも行けない日々。パンデミックのニュースを見るほどに憂鬱になる。旦那さんと2人でいろいろなところへ行きたいと願っていた私は、毎日が仕事一色で、つまらなく感じていた。



そんな日々を彩ってくれたのがフルーツサンドだった。



このフルーツサンドに使っているのは生クリームではない。ヨーグルトだ。フルーツサンドを作ると決めた日の前の晩に、ヨーグルトをクッキングペーパーをしいたザルにあける。一晩かけて水切りをする。

すると、濃厚なヨーグルトクリームができあがる。

翌朝、パンにヨーグルトクリームを丁寧にぬって、フルーツをのせる。いちごやバナナ、キウイにマンゴーに桃あたりはトライしたかな。パンにヨーグルトクリームをぬってサンドする。きつめにサランラップを巻いて、冷蔵庫にいれる。

そうしてお昼ごはんにやっといただく。



1日かけて作ったフルーツサンドは、他のどこのサンドイッチにも負けないくらい美味しくて。ちょっといい紅茶や珈琲を淹れて、幸せを口いっぱいにほおばった。

あの瞬間はコロナを忘れて、ただ目の前のフルーツサンドで心がいっぱいだった。



あのコロナの制限だらけだった世界で、のびやかな幸せや特別だと思える日々を過ごすことができたのは、1日かけて作ったフルーツサンドがあったからだと思う。



いつか、また、今度は家族で食べられる日がやってきますように。



#仲良し夫婦サークル

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