見出し画像

結局、しあわせってのは。

昨晩開いたTED(*1)の“最新のおすすめ”は、ハーバードで75年以上続いている研究「人を幸せにするのは何か」についてのスピーチだった。

「ハーバード成人発達研究」は1939年から、2つのグループにおける心と体の健康を追跡。対象となったグループは、1939~1944年にハーバード大学を卒業した男性268人(グリュック研究)と1939~2014年にボストンで育った貧しい男性456人(グラント研究)。(*2)

75年におよぶ研究についての詳細は、サイトやTEDのスピーチに任せるとして、結論は「私たちを健康で幸福にするのは、よい人間関係に尽きる」。さらに重要なのは「身近な人達との関係の質」なのだ、と。

そういえば、心理学者のアドラーも「人生のあらゆる問題は対人関係の問題である」、「どんな行動もいつも特定の誰かに向けられている」と言っていたと思い出した。つまり、人間関係は避けて通れないし、むしろ、そこに『幸せな人生を送る秘訣』があるということだ。

人間関係が苦手分野の私は、つねに人の行動や思考パターンに興味があり、関わることで学ぶのではなく、本を読み漁るタイプ。数を学び続けている原動力もそこからきていて、人間理解の基礎となっている。自分が正しいと考え、行動することが、すべての人にとってよいことではなく、正義は一つではないのだ、とわかった時は、まさに目からウロコだった。人には、思考パターンや行動パターンがあって、両親や教育の影響からくる癖、苦手を克服する時に、どうしてもブレーキをかけてしまう心の弱さがある。価値観は同じといっても、その価値を認める視点は違ったり。一人ひとり複雑なのだけれど、数を使ってパターンをよむと、ほぼ理解できる。私とは全く違う考えや振る舞いをする人への許容度が上がるのだ。

家族には、特にそう。瞬発的に感情がアップダウンすることはあっても、その理由はわかるし、相手の思考が想像できるから、自分の行動を調整できる。何より、子育てにおいて、自分の子どもの思考がわかり、その子にとってポジティブな思考や行動へ促すこともできる。親と子どもの立ち位置は違うこともあり、それぞれにとって良い方向が、相手にとって良い方向とは限らない。つまり、親が良いと思うものが、必ずしも子どもにとって良くないということ。そう考えると、うまく回っていない親子関係があることは納得できる。

私たちを健康で幸福にするのが「身近な人達との関係の質」だとしたら、そこを大切にしないでどうする?

数秘を学び始めて16年。この知恵が、身近な人たちはもちろん、世界中の人の『健康で幸せな人生を送る秘訣』になったらいいな、と心から願うばかりだ。

*1 TED(Tecnhology Entertainment Design)ideas worth spreadingの精神で世界中の著名人による講演会を開催している非営利団体。

*2 https://www.adultdevelopmentstudy.org/grantandglueckstudy

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?