紅のチョイ手前 ④(11月11~13日)高雄・世界遺産【終】
高雄の栂尾山【高山寺】~世界遺産
高山寺(こうさんじ)は、出来た当初から現在に至るまで、明恵(みょうえ)上人の寺です。
【明恵上人について】明恵といえば、厳しい修学修行、釈迦への思慕、自然との調和、人間味あふれる逸話、夢幻に彩られた伝説、書き留められた夢などが想起される。若き日には、求道の思いから右耳を切り落とし、釈尊への恋慕から二度にわたってインド行きを企んだ。残された和歌も自在な境地を伝える。引用/高山寺HPhttps://kosanji.com/myoeshonin/より
あかあかやあかあかあかやあかあかや あかあかあかやあかあかや月(明恵上人歌集)
一度聞いたら忘れられない句。煌々と光り輝くお月様でしょうか?
神護寺の宝;鳥獣戯画
世界的に有名な鳥獣戯画です。
甲乙丙丁の4巻からなり、一番有名なのは甲の巻。👇コレ。
【我流カンタン紹介】その昔。鳥獣戯画は、現在のように一か所にまとまって管理されていませんでした。当然ながら管理も杜撰。そこで、ある時、鳥獣戯画を含めた文化的な絵画などを、きちんと保存するため高山寺へ集めたそうです。(……というような内容を、高山寺内のどこかの看板で読みました)
作者不詳、4巻とも同一人物の手によるのかどうかも不明。ミステリアスな絵巻物です。
日本最古の茶園
お茶作りのきっかけは、カフェイン。
栄西禅師が宋から持ちかえった「茶の実」。それを明恵が植え育て、飲んだところ……「眠くない!修行しやすい!」!
修行の妨げ「眠気」が抑えられることがわかり、衆僧に勧めたことが始まりです。☝(立て看板より)
小さな茶畑で「ふぅん…最古なんだ」という感じ。
高山寺おしまい
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道端のおやつ
モミジの天ぷらを初めて食べたのは、大学一年生のとき(35年以上前)。その時の印象は「モミジの形の甘い天かす」。
買ってみました。変化なし。
だからこそ、懐かしさも在る、ですね。
******おやつ終わり。神護寺へ。
京都/高雄山【神護寺】
神護寺までの登り階段は、350~400段ほど。写真を撮る余裕なく、これ一枚。
初めて、膝に不安を感じました; ;
まずは「かわらけ投げ」
かわらけ、と呼ばれる素焼きの小皿を、谷に向かって投げることで、疫病や魔よけ祈願、厄除け祈願ができるのです(三枚セット)。
神護寺は、様々な観光地にある「かわらけ投げ」の、発祥の地。
この谷👆へ、「かわらけ」をフリスビーのように投げます。風に乗ると、かなり遠くまで運ばれるらしい。
いっちょいきます!
ふりかぶって、投げました。
どんだけ厄除けしたいのか。魔物でも憑いているのか、ハイついています。全部とんでいってくれ、と本気で投げました。あーすっきり。(単純)
神護寺について聞いた話(ほんまでっかレベル)
神護寺は、弘法大師空海が、最澄に密教を教えた場所です。昔々、空海と最澄は、同じ時期に、中国の唐にわたりました。二人とも、密教を学びに行ったのですが、最澄はちょっと学んで浅いレベルで帰国してしまいました。
その後も空海は中国に残り、長安で密教のすごーく偉い人に師事して、なかなか中国人でも到達できないレベルまで、密教を深く学び、しっかりと身につけてから日本へ戻りました。
それがうらやましい、というか、ややねたんだ最澄が「おれにも密教のこと教えて、教えて」と何回もしつこく言うので、空海が、「やれやれ仕方ないなぁ」と最澄を神護寺に連れてきて、しっかり教えてあげました。
……と、この本に教えてもらいました👉「眠れないほど面白い空海の生涯」。眠れましたが、面白かったです。
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二泊目の宿は、モミジ屋別館。つり橋の入り口には、番頭さん。
橋はモミジ屋の私有のため、観光客が立ち入ると止められます(学生の頃、『入っちゃいかん』と言われたことを思い出しました)。
橋からの景観。
Teatime
お部屋には、鳥獣戯画があちらこちらに。
お食事もおもてなしも、とても素敵なお宿でした。
お宿の急須より模写/万年筆F10
🌸最後までご覧いただき、ありがとうございます。
おもいがけず長くなった京都旅。最後は苔寺で、写経をして帰りました。
また、ここでお逢いできますように🌸