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春節 四川の食事いろいろ(記事108)

1月下旬は春節の休暇中だったので、妻の実家がある四川省に行ってきました。
今回の記事では四川の食事をいくつか紹介します。といっても、いわゆる「四川料理」とか「高級料理」は出てきません。

四川滞在中に唯一食べた有名な料理は、前回の記事でも触れた东坡肘子(東坡肘子/dōng pō zhǒu zǐ)だけです。

一皿98元(約2000円)しました。家族で食事して全部で120元程度でしたが、そのうち98元が东坡肘子です。

お店の写真です。


东坡肘子以外はすべて庶民の食事です。

まずは朝食です。
家の近くに麵屋があって、四川帰省時は必ず一度はこの店に行きます。
私の定番は「杂酱面(雑醤麺/zá jiàng miàn)」です。

一碗二両(100g)で10元(約200円)です。
辛さぬきの素朴な味が大好きです。
ただ、店が古くて箸もこんな感じなので、日本人には抵抗があるかもしれません。

思えば30年近く昔、重慶で留学していた頃は、杂酱面が3元程度でした。高くなったものです。

少しおしゃれな麵屋もあって、そこでも杂酱面を食べたのですが、麺が細すぎるのと、辛い味付けがされていたことから、私の好みではありませんでした。


家での朝食は「汤圆(湯圓/tāng yuán)」です。
一つ一つが大きくて中に芯が入っているのは「大湯圓」。

ゴマ餡や砂糖、蜜などが入った甘いものと、ひき肉などが入ったしょっぱいものがあります。

小ぶりで芯がなく、「醪糟(láo zāo/甘酒のようなもの)」に入れて食べるのは「小湯圓」といいます。


夕飯は定番の火鍋に行きました。
妻の親戚が集まり、三テーブルを囲んでワイワイガヤガヤ。

親戚といっても知らない人が多いので(親戚多すぎ)正直楽しい宴会ではありません。

家でも火鍋を食べました。具の種類は少なく、高価な食材もありませんが、こっちの方が気楽でよっぽど楽しいです。

火鍋以外の食事はこんな感じです。なんでもありです。


近くの観光地「黑龙潭(黒龍潭/hēi lóng tán)」に行ったら、魚の干物がたくさん売られていました。

ちょっと興味がありましたが、食べ方が分からないので買いませんでした。


三苏祠(三蘇祠/sān sū cí)では「糍粑(cí bā)」を食べました。10元(約200円)で結構な量です。

日本の「きな粉餅」に近いです(ほぼ同じです)。店によっては餅のザラザラ感が強いことがありますが、この屋台は柔らかくて伸びもよく、とてもおいしかったです。

ちなみに、日本語の「餅」を中国語にすると、一般的には「年糕(nián gāo)」になると思いますが、正確ではありません。
「年糕」はもち米を粉状に砕いてから、水でこねて形を作り、それを蒸したものです。日本の餅のような粘り気はあまりありません。
一方「糍粑」は、まず、もち米を蒸して、それをついて粘りのあるかたまりにしたものなので、日本の餅とほとんど同じです。
中国で日本の餅に近いものを食べたくなったら、「年糕」ではなく「糍粑」を探さなければ、期待外れになってしまいます。


横道にそれました。
散歩中に小さな子供が欲しがるのが「冰糖葫芦(bīng táng hú lu)」です。

イチゴ、サンザシ、ブドウなど、いろいろあります。


夜になると開店する「烧烤(焼烤/shāo kǎo)」は、夜更かしする大人に大人気です。

お店で好きなものを選んで焼いてもらいます。

一つ一つは小さな串焼きですが、簡単に100元を超えてしまいます。


朝食の麺が10元(約200円)、夜食(酒のつまみ)の串焼きが100元(約2000円)以上、物価が高いのか安いのか、わからなくなってきます。

四川で食事を堪能して、その後は大阪にも行ったので、この二週間でがっちり太りました。酒も飲み過ぎて胃が荒れ荒れです。
明日は元宵節で春節も終わるので、明後日から節制しようと思いますが、すぐまた週末になるので、たぶんしっかり暴飲暴食します。

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サノマ(中国生活をつづったり、写真・画像を整理するノート)
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