光孝天皇が百人一首に残した作品は?
光孝天皇が百人一首に残した作品は?
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆「春」なのに「雪」?
☆《若菜》とは?
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品
♪ 君がため
春の野に出でて
若菜摘む
わが衣手に
雪は降りつつ
です。
読みは、
♪ きみがため
はるののにいでて
わかなつむ
わがころもでに
ゆきはふりつつ
となります。
☆意味
君がため (君のために)
春の野に出でて
(春の野に出て)
若菜摘む (若菜摘む)
わが衣手に
(私の着物の袖に)
雪は降りつつ
(雪がしきりに降っている)
☆「春」なのに「雪」?
疑問を感じる人もいますね。
現代の感覚だと、春は
3月・4月・5月。
年賀状に「新春」「迎春」と
書くのは、なぜでしょうか?
詳しくは、
☆《若菜》とは?
光孝天皇が摘んだであろう
「若菜」は、「春の七草」
そのひとつは、
『ほとけのざ』
☆文法解説
1句:《が》主格の格助詞
5句:《つつ》反復・継続の接続助詞
☆鑑賞
あなたに差し上げようと思い、春の野に出て、若菜(春の七草)を摘んでいると
(春だというのに)私の衣の袖に、雪が降りかかってきました
この文中の「あなた」とは誰なのか?
文献が残っていないようで、分かりません。
皇后なのでしょうか?
違う解釈で、この歌は女性の立場に立って詠んだ歌だとする解釈もあるようです。
光孝天皇は、天皇になってからも野草を摘みに出かけるような気さくなお人柄だったそうです。
☆出典
★関連動画
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【光孝天皇】