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右大将道綱母が百人一首に残した作品は?
右大将道綱母が百人一首に残した作品は、、、
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品
♪ なげきつつ
ひとり寝る夜の
明くる間は
いかに久しき
ものとかは知る
です。
読みは、
♪ なげきつつ
ひとりぬるよの
あくるまは
いかにひさしき
ものとかわしる
となります。
太字一カ所が変わります。
『蜻蛉日記』に収録されている短歌です。
右大将道綱母の夫の藤原兼家には、妻や大勢の妾(めかけ)がいました。めったに右大将道綱母を訪ねて来てくれませんでした。ある日、藤原兼家が夜遅くに訪ねて来ました。しかし、右大将道綱母は門を開けず、兼家は怒って 帰りました。そして次の日、藤原兼家にこの歌を送ったそうです。
☆意味
なげきつつ (嘆きつつ)
ひとり寝る夜の
(1人で寝る夜が)
明くる間は
(明けるまでの間は)
いかに久しき
(どんなに長く
感じられるものか)
ものとかは知る
(ご存知ですか?)
1句の「なげきつつ(嘆きつつ)」ですが、何を嘆いているのかと言うと、夫の藤原兼家が、浮気ばかりしてなかなか自分のもとに来てくれないのを嘆いているのです。
☆文法解説
1句:《つつ》
動作の反復を表す
5句:「かは」反語の係助詞
☆鑑賞
「嘆きつつ1人で夜を過ごす
と、夜明けまでの時間が
どんなに長く感じられる
か、ご存知ですか?
ご存じないでしょう?」
と、夫の藤原兼家にうったえています。それほど、藤原兼家の浮気はひどかったのでしょうね。
☆出典
『拾遺集』恋四・912
★関連動画
☆蜻蛉日記の中から
「うつろひたる菊」
解説
動画
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