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クリエイターから営業へ 主体的にキャリアを歩める成長環境

今回のインタビューで採用広報チームがお話を聞くのは、元クリエイター、現営業のビジネスプロデュ―サー、堀さんです。

堀さんは映像制作の経験を積んだ後に、ジョリーグッドにVR制作ディレクターとして入社。制作畑のキャリアを極めていました。しかし3年ほどで突然、営業へ異動。一般的な観点からも、チャレンジ体質のジョリーグッドの中でも、制作から営業へのキャリアチェンジは珍しいケースです。

主体的にこの選択をした意図とは。その経緯をひも解くと、2024年6月に行われた組織改編に通じる、ジョリーグッドならではの成長と成果に対する姿勢が見えてきました。


堀 充(ほり みつる)
  
立命館大学映像学部卒業。
都内広告代理店にて広告制作に携わり、TVCMやwebムービーなど映像制作部門にて企画制作業務に約5年間従事。
エンターテイメント・映像表現に興味を持った事をキッカケに2021年よりVR開発を手掛ける株式会社ジョリーグッドに入社。
VRクリエイターとして企画や撮影、編集業務に携わる中、メインユーザーの医療従事者との接点や取り組みに関心を持ち、フロント業務担当としてビジネスプロデューサーへ転身。
クリエイターとセールスの2つの分野に携わりながら、日々多くの医療従事者や業界関係の人々にVRや先端技術の魅力を伝えるべく活動を行っている。


映像制作キャリアの中で出会ったベンチャー×VRへのワクワク

——現在は営業ポジションの堀さんですが、元々のキャリアは映像制作からスタートされているのですね。

大学では映像を専攻していて、広告業界で映像を制作するところからキャリアをスタートしました。1社目のグループ会社にVRを扱う企業があり、一度はそこでVRに関わることを志したのですが、その時は叶わずだったんです。その後、広告関係の会社で映像制作を1社経験した後、ジョリーグッドに入社しています。

——プロデューサーとして、主にCMの制作をされていたのですよね。

制作進行管理として、スケジュールや予算の管理をしていました。制作プロジェクトに関わる技術職の方をスタッフィングしたり、予算を交渉したり。多くの人が関わるコトの中心にいたので、かなり揉まれて育ちましたね。

——ジョリーグッドへの入社はどのような経緯だったのでしょうか。

ここまでの転職は、周囲からのお声かけがキッカケだったので、次は自分のやりたいことをやってみたい、と考えたんですよね。

そこで、VRゴーグルで見た映像の面白さを思い出しました。私は元々新しいものが好きで、当時VRをあらゆる業界で活用するジョリーグッドが面白そう、と感じました。

特に、エンターテイメントだけではなく、医療業界にVRの領域が広がる兆しがあったのも良かったですね。社会貢献的な要素を含む仕事にも興味を持っていました。ベンチャー企業に入社するのも初めて。ワクワクする感覚がありました。

制作の進行管理から前線に、そして営業への挑戦

——入社後の業務、現在の業務について教えてください。

入社時は制作部にいて、VR映像コンテンツを作るディレクターをしていました。これまではプロデューサーとして全体の進行管理をしていたので、制作ディレクターは未経験だったのですが、これまで密接に関わっていた職種ですし、VRディレクターは市場にあまり存在しない希少なポジションなので、トライしてみようと。

——ディレクターは管理ではなく、直に制作に関わるクリエイターのポジションですよね。

はい。プロジェクトそのものではなく、コンテンツ制作をダイレクトに統括する立場です。携わっていたのは医療・福祉に関するコンテンツが多かったですね。放課後デイサービスに通う子ども向けの映像といった、社会的なスキルトレーニングなどです。

そして、2023年末、入社して3年弱のタイミングで、現在のポジションである営業職にポジションチェンジしています。業務内容としては、新規の顧客獲得にまつわる一連の流れ、展示会やカンファレンスへの出展、商談、契約対応などですね。また、代理店の新規開拓、既存顧客のフォローアップもわたしが担当しています。

——THE・営業職ですね。制作に密接に関わったキャリアから、ビジネスサイドへの挑戦はかなり珍しいように聞こえます。どのような経緯だったのでしょうか?

入社してからずっとVRに触れてコンテンツを作り続けていて、元々の目的だったVRへの興味が満たされてきた感覚がありました。となると次は、医療の基礎知識、エンドユーザーである医療従事者の職種の幅広さや専門性の理解、ほか多種多様な医療にまつわる知識を深め、コンテンツのクオリティを追求するようになっていました。
どんどんスキルがニッチな方向に深まると同時に、VRとの接触が飽和していく感覚があったんです。

そんな時に、制作部も売上に貢献するミッションを持とう、という方針が会社として定まったんですよね。ならば制作ならではの製品知識を活かそうと、ヒアリングや商談の同席、VR活用推進など、営業さながらに顧客や医療現場に貢献するようになりました。

——制作の立場から営業のヘルプのような動きをされていたのですね。

そうしているうちに、もっと力になりたい、と考えるようになったんですよね。
同時に、自身のキャリアとライフプランについても考え始めていた時期でした。自分の理想のプランを実現するためには、VR×医療のクリエイターのスキルだけでは幅が狭すぎるのでは、と考えていたんです。

私は、将来的に海外に住みたいと考えています。となるとニッチなスキルよりも汎用的なスキルが身に付いていた方が仕事は見つけやすいんですよね。

VRコンテンツ制作はかなりやり込んだタイミングでもあるので、その知見を活かしつつ営業として動けるフィールドがあるなら、それが良いステップになるのではと考えました。

——海外移住を視野に!それはどんな理由からでしょうか?

シンプルに、まだ住んだことがないからですかね。前述したように、私は新しいことが好きで、やったことないことに興味を持つタイプなんですよね。

——堀さんはチャレンジ精神にあふれていますね。新しい職種にトライするのであれば、転職も選択肢に入りそうですが、異動の形を取ったのは他に理由がありますか?

せっかく入った会社なので、ここでやり切りたいと感じたのが理由です。ここでキャリアチェンジのために環境を変えるのは、制作から別の仕事に……というのとあまり変わらないのかなと。

挑戦環境のジョリーグッドでも異例のポジションチェンジ

——ジョリーグッドは挑戦を歓迎する文化ですが、それでも前例のない制作から営業への異動です。実現まではどのような動きをなさったのでしょうか?

以前から上長に自分のキャリアプランについて相談していましたが、営業への熱意をどうしても伝えたくて何か方法がないか考えていました。そこで、異動先で何を実現したいのか、それはなぜなのかについての資料を作り、会社にも自分にとっても有意義な異動であることを示しました。

——資料でプレゼン!

この資料があったことで、異動の意義が可視化されたと評判でしたね。
他にも、わたしが社内のピッチコンテストで結果を出していたことや、社内で相談していた先輩方からの推薦をいただけたことも、背景にありますね。

——資料への評判以外に、社内から異動についての反応はありましたか?

やはり、珍しいという反応はもらいました。
営業から経営企画やマーケティングへ異動するようなケースは多いですが、逆の例はあまりないので。 「異動か、珍しいね!」という感じでしたね。

——汎用スキルから専門スキルへのシフトが一般的ではありますもんね。その意味では、堀さんのスキルに新しい柱ができると同時に、いったんリセットされ、ゼロスタートのような受け取り方もできてしまいます。ネックを感じたり、変化に怖さはなかったのでしょうか?

ネガティブなイメージは持っていませんでしたね。元々制作部の時からお客様と話すのがすごく好きでしたし、仕事をしていて1番やりがいがある瞬間だったんですよね。逆に編集作業がとても嫌いでした。笑

社歴も長くなっていて、営業はもちろん、各チームの業務内容や顔ぶれをよく知っていて安心感もあります。営業メンバーから「営業は面白いよ」と聞けていたのも、心強かったですね。

——実際に異動されての所感はいかがでしょうか?

面白いですし、お客様とのかかわりが密になりました。看護師さんのやさしさを感じて心が洗われる体験をしたり、医師の方々と距離を縮める体験が嬉しかったり。医療従事者の方々の想いは本当に素晴らしく、強く共感する場面が多くやりがいがあります。

お客様のためにこれからも何かしたいなとか、先生の研究や救育のために役立つように協力したいな、などと考えることが多いですね。

——これまでのご経験が活きている場面も多そうです。

既存顧客の対応にはかなり知見を活かせていると思います。契約後、うまく活用できていないお客様に関する提案やレクチャーはこれまでの経験があってこそですよね。

他にも、商品理解をチーム内でシェアすることで営業精度を上げたり、直接的な貢献かはともかく、契約獲得もできています。私だからこそ、という仕事はこれからだと思っていますが。

——逆に、新しい仕事だからこその苦労もありますよね。

そうですね、営業活動以外の部分で結構苦労はしていますね。顧客管理や見積書、契約書の作成など、事務作業が意外と多く苦戦しています。医療の知識も、医療従事者の方々と直に会話するので、まだまだ至らないと感じる場面がありますね。

ですが、チーム内で得意な人に壁打ちをお願いしたりと、社内リソースを自らピックアップしてキャッチアップに活かせています。チャレンジ歓迎の組織なので、このあたりの自由度は高いと思いますね。

自らのキャリアに主体的になれる環境

——ジョリーグッドは2024年6月に組織改編を行っていますよね。部署の垣根を取り払い、プロジェクトごとにメンバーがアサインされる組織構造になりました。肩書もチーム決めも個人に裁量があり、より成長にコミットできる環境になったと思います。

※これまでは、制作、営業、開発といった機能別に縦割りの組織構造だったのが、プロジェクトごとに適材適所の人材を配置するマトリックス型の組織へ変更。プロジェクトリーダーがその規模や内容に併せてメンバー個人をアサインするスタイルで事業を推進する。
詳細:https://note.com/jollygood_hr/n/n5540faad3f84

はい。私も、肩書が「イノベーションスペシャリスト/VRクリエイター」となりました。キャリアに主体的な組織体制になりましたね。

——堀さんは改編に先駆けてご自身でキャリアを動かしてきたとも言えますよね。会社の方針について、どのように感じられますか?

会社としてもまだまだ挑戦中のことなので、実感値としての所感はまだありません。ですが、私自身も挑戦中の身として、どんなポジションの人もトライしやすくなったのはとても良いことだと感じます。

軸となるスキルから少し飛び出たような役割を担う機会も出てくると思うのですが、掛け算的に強みを強化していくのは、自身の、ひいては会社自体の成長につながると思っています。

ちょうど最近、数名のメンバーに対して「あ、この人はこんな長所や得手があるのだな」と、新しい発見が続いたことがあって。それは全てプロジェクトに参加して、これまでやって来なかったコラボレーションで得た気付きです。

——このスタイルだからこその収穫ですね。今後、堀さんがチャレンジしていきたいことなどはあるでしょうか?

とはいえ、私のミッションは営業として売上を多く上げることです。
そのためにどうしていくか、チームとしても戦略はまだ探り探りなので、トライしつつ改善していきたいです。そして、その思考錯誤は私が主体的に取り組みたいと考えています。それを成功させるのが、いま目指すことですね。

そのためにはたくさんのお客様とお話し、自分の得意を磨き活かしていきたいです。

(取材・文 橋尾 日登美)