アレルギー表示と栄養成分(食生活アドバイザー3級)
加工食品で使用している原材料によっては、食物アレルギーを引き起こす人がいます。
ここでは、アレルギーへの注意を促すためのアレルギー表示とともに、栄養成分表について学習します🤗
食品によるアレルギー
アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が、食品を介して体内に侵入することで引き起こされる病気を食品アレルギーといいます。
食物アレルギーが起きやすいのは、大人よりも子どもです。
子どもの方が消化管の粘膜の抵抗力が弱いため、少しの刺激でも敏感に反応してしまい、症状が出やすいのです👧
食物アレルギーの症状として重篤なものには、血圧の低下、意識障害、呼吸困難などがあげられます。
食物アレルギーの原因となる食品
アレルギーを引き起こす食べ物・飲み物にはいろいろありますが、欧米化した食生活の中で、小麦、鶏類、牛乳が代表格といわれます。この3つは3大アレルゲンと呼ばれます。
食品へのアレルギー表示
食物アレルギーの原因となる食品のうち、特定原材料7品目は、食品容器包装へのアレルギー表示が義務づけられています。
また、特定原材料に準ずる21品目は、表示の義務はありませんが、表示を奨励されています。
《アレルギー表示の対象食品》
特定材料7品目=卵、乳、小麦、そば、落花生(ピーナッツ)、エビ、カニ
特定原材料に準ずる21品目=アワビ、イカ、イクラ、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、クルミ、鮭、サバ、大豆、鶏肉、豚肉、松茸、桃、山芋、リンゴ、バナナ、ゼラチン、カシューナッツ、ゴマ、アーモンド
栄養成分表示
非常に多くの加工食品が流通している中、消費者が食品を正しく選択するために有益な情報になるのが、栄養成分に関する表示です。
これまでは企業の任意表示で、一定のルール(健康増進法に基づき定められた栄養表示成分)で表示されてきました。
しかし、2015年4月1日より新たに食品表示が定められました。
主要5項目(①~⑤の順に表示)といわれる①エネルギー(熱量)②たんぱく質、③脂質、④炭水化物、⑤食塩相当量で表示されることになりました。
しかし実際に食塩を添加していない食品に「食塩相当量」を表示すると、誤認するケースもあることから、ナトリウムを添加していない場合は、ナトリウム0mg(食塩相当量)とする表示も認められています。