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学校のホワイト化の今後を考える。



はじめに

 今日は、GPTsを使って進めるいつもの内容とは違います。賛否が分かれる内容だと思います。あらかじめご理解いただければと思います。

学校は未来を担う子どもたちを育む場であり、教員はその中心的な存在です。しかし、近年の学校現場では、「平穏で摩擦のない環境」が優先されています。
 一見すると望ましい変化のようにも思えますが、その裏には教育現場が抱える新たな課題が隠れていると感じています。

 本記事では、「怒鳴る先生がいなくなった。」という変化をきっかけに、教育現場の変化とその影響について考察していきます。



怒鳴る先生いなくなったよね。

「最近、怒鳴る先生、いなくなったよね。」

 こんな言葉を年配の先生から耳にすることが増えました。かつては、子どもたちに厳しく接する先生が存在していました。
 私は、どんくさい子どもだったためよく叱られた経験があります。正直、「うっとうしいな」と感じたこともありました。

 それでも、振り返ると「成長してほしい」という先生たちの強い思いが背景にあったのではないかと感じます。

 人を叱る行為は決して楽なものではありません。自分の立場を危うくするリスクを伴います。それでも、「この子をどうにかして成長させたい」と自己犠牲をいとわず向き合う姿勢こそが、教育への熱意そのものだったと感じています。

 みなさんはどう思うかわかりませんが、私は子どもの未来のために自己犠牲を恐れない姿勢を考えると「本物のいい人」であると思います。

 しかし今、そうした先生の姿はほとんど見られなくなりました。その背景には、岡田斗司夫氏が提唱する「ホワイト化」の影響があると考えています。


「いい人戦略」とその影響

そもそも「いい人戦略」とは、現代社会において円滑な人間関係を築き、自分自身や他者のストレスを軽減しながら生活を快適にするための行動指針です。この戦略は、単なる「いい人」になるのではなく、戦略的に他者から「いい人だと見られる」行動を選択し、対人関係や評価の中で自分を有利にすることを目的としています​​。

 現代の学校では、意図せず「いい人戦略」を選ぶ教員が増えていると考えています。これは、周囲との摩擦を避け、表面的な調和を維持する行動です。

 教員が自衛の手段として「いい人戦略」をとること自体賛成です。しかし、「戦略的いいひと」ばかりになると問題が出てきます。

「いい人戦略」に徹する教員が増えることで、「トラブルなく過ごすことが素晴らしい。」という評価に代わってくると思います。

 子どもたちに真剣に向き合う「本物のいい人」が評価されにくくなり、次第に現場を去るか意欲を失ってしまう傾向が見られます。

これを私はホワイト化の次のステージ「本当のいい人の絶滅」と考えています。

では、「本当のいい人の絶滅」が与える影響を考えてみましょう。


ニュースから見る教育現場の課題

最近のニュースでも、教育現場の問題が顕在化しています。


 これらの問題の背景には、学校の「ホワイト化」教員の「戦略的いい人化」が影響しているのではないでしょうか。教員がリスクを恐れるあまり、子どもたちや同僚との関係を表面的な対応で済ませてしまう環境が広がっているように感じます。

「本当のいい人の絶滅」の先にあるのは、弱者の地獄だと考えています。

 私の考える「学校の弱者」は「子ども」と「大人」でそれぞれあり、子どもなら「知的障害」や「発達障害」をもった子、または、他者との関わりが上手でない子です。大人の場合は、大学を卒業したばかりの新採の教員、大変な学級を担任することになった教員です。

「本当のいい人」が残っていたら間違いなく身を削ってでも助けようとするでしょう。

「本物のいい人の絶滅」は弱者の苦痛につながり、最終的には私たちの負担としてのしかかってきます。

「本物のいい人の絶滅」は何とかして避けなければいけません。


本物のいい人を守るために

 では、「本物のいい人」を守り、教育現場をより良くするために私たちができることは何でしょうか。私が考えるのは以下の2つです。

1. “本物のいい人”を保護し、応援する

 まず、「本物のいい人」を孤軍奮闘させないことが大切です。彼らが力を発揮できる環境を整えるために、教員ができる限り、援護する姿勢を持つべきです。たとえ直接助けられなくても、彼らの行動を応援し、孤立を防ぐことが重要です。

2. “本物のいい人”に「いい人戦略」を取らせる

 次に、「本物のいい人」に「いい人戦略」を取り入れてもらうことです。これにより、彼らの疲弊を防ぐことができます。

 ただし、これは簡単ではありません。「本物のいい人」は往々にして「戦略的」であることに抵抗感を抱きます。私自身もアドバイスに失敗した経験があります。それでも、この方法が成功すれば、「本物のいい人の絶滅」を防ぐ一手となるでしょう。

 これについて「結局本物のいい人を偽物に変えているだけじゃん」とか「絶滅に拍車がかかる」という考えも出てくるかもしれません。

 けど、「偽物」が「本物」になれないように、「本物」も「偽物」にはなれません、いくら偽物ぶっても「いい人」は間違いなくあふれ出てきます。

 この手段の目的は「本物のいい人を疲弊させない。」です。この点を忘れないようにしましょう。


AIトッシーと「いい人戦略」を考える。


 AIトッシーは、「いい人戦略」を取りながら教育の質を保つための支援を目指しています。AIを活用することで「本物のいい人」を間接的に支援できます。


おわりに

 先ほども述べましたが、私は「いい人戦略」を教員が行うことに賛成です。なぜなら、私たち教員が「身を守る術」を持つことが必要だからです。
 しかし、「本物のいい人」がいなくなることは教育現場にとって大きな損失です。「いい人の絶滅」を防ぐためにみんなで支えていきましょう。



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